未来の世界に影響を与えるテクノロジー系ニュースまとめ・第12回(2017/4-6)

いなたくんへ

ちょっと遅くなってしまったが、私の観測範囲で見られた最近のテクノロジー系ニュースから、今回も未来に影響のありそうなものをまとめてみる。

この3カ月での出来事では、囲碁で世界トップランクの柯潔に勝利したAlphaGoが引退を表明、その学習の過程で生じた棋譜も公開され、定石から離れた打ち筋が碁界に衝撃を与えた。有限にある囲碁の手筋のうち、人間がこれまでに探索できた領域は一部に過ぎず、人工知能はそれを超えた空間から答えを得られているようだ。

春と言えば入学式だが、角川ドワンゴ学園の通信制高校「N高等学校」がHoloLensを用いたMR入学式を開催して話題になった。カリキュラムも斬新で、未来の教育の在り方の1つかもしれない。

他にはTwitterに代わるSNSとして「マストドン」が登場したり、米諜報機関NSAから盗まれたランサムウェアWannaCryが世界で猛威を振るい「トマホークミサイルを盗まれたのと同じ」と批判されたり、色々起きた。

という感じで、この3ヶ月のニュースをまとめてみる。

なお、この3ヶ月のニュースでも大きなテーマについては番外編として個別にまとめたので、こちらから。


1.思考の読み取りと脳・機械間融合がホントに実現しそう

テスラモーターやSpaceXを率いるイーロン・マスクが新会社Neuralinkを設立し、脳・マシンインターフェイスの実用化を目指している、というのは前回紹介したが、詳細がもう少しだけ明らかに。脳とコンピュータをつなぐことで「人びとの間に直接的な「非圧縮」の思考のコミュニケーションを可能にすること」が目的という。

注目なのは時間軸だ。脳に障害を持つ人向けの製品を4年後に、というだけでも相当のスピードだが、健常者についても8~10年での利用を目指すという。同社は「ニューラル・レース」なる侵襲型と思われるデバイスを使うが、脳への埋め込みが10年後には普及しているかもしれない。

この冬に同分野で人員募集をかけていたFacebookも、同社のカンファレンス「F8」にてその詳細を明らかにした。こちらは非侵襲型インタフェースで思考を読み取り、電話より高速な100語/分の入力を目指す。

Facebookはこのプロジェクト「Building-8」にDARPA並みの巨大予算を投入するとしており、責任者もDARPA元局長。これは本当に実現してしまうのかも。

イーロン・マスクとFacebookはしかしまだ始まったばかりの「夢」の段階。一方、脳活動パターンを解読して心を読み解く「ブレイン・デコーディング」を世界に先駆けて研究してきた京都大学神谷教授のグループも新たな成果を発表。脳の活動パターンと深層ニューラルネットワークの信号との相同性から、両者を対応付けることに成功したという。つまり脳内の情報処理と人工知能の情報処理とをリンクできたということで、脳と機械の融合に一歩近づく。この成果はNature Communications誌にも掲載された。

脳と機械との融合が現実味を帯びている。AI管理者が特権階級として人々の心を支配するといったディストピアな予想もあるが、1対1の接続のみならず「ブレイン・ネット」のようなものも実現したとき、そもそも人間社会が今の形を保っているのか。そのあたりも含めて気になるところだ。

なお、子どもの発達に注目した人工知能の「心の理論」の構築に関しては、次の記事でまとめた。


2.エンケラドゥスの水素とエウロパの水、地球外生命に期待

人間のカタチがどう変わるかは興味深いところであるが、生命と言えば、地球外に見つかる可能性がいよいよ高まっている。

天文学者のチームが40光年先で、恒星を公転する地球型惑星を発見、太陽系外惑星発見のための最有力観測対象となるかも。また、NASAはケプラー宇宙望遠鏡で系外惑星候補を新たに219個発見、うち10個は地球サイズで生命存在の可能性があるという。

さらに、地球外生命はもっと身近にいるかもしれない。NASAは「重大発表」として、土星の月エンケラドゥスを覆う氷の下の海で水素が生み出されているらしいと発表。その原因は水熱反応の可能性が高い。液体の水、有機分子、鉱物、そしてエネルギー源となる水素が見つかったことで、生命成立の要件が整ったという。


(図:NASAより)

また、ハッブル宇宙望遠鏡は木星の衛星エウロパで水の噴出を観測。こちらにも水が。ちなみに木星では新たな衛星が2つ発見されるなど、太陽系内もまだまだ知らないことが多そうだ。

宇宙と生命に関連しては、強い宇宙放射線を9ヶ月間照射したマウスの精子でも健康な子どもを作れたとのニュースも。精子のDNAは損傷したが、健康な卵子と受精し成長する過程で修復されたとのこと。人類が宇宙に進出したときの影響を考えるうえで興味深い。

「世界最大の飛行機」と日本の宇宙ベンチャー投資

ついでに気になる宇宙関連ニュースも紹介。

戦艦武蔵を発見したりとロマンな人生を送るマイクロソフト創業者ポール・アレンが、「世界最大の飛行機」となるロケット発射用双胴機「Roc」を公開。高度1万メートルに上昇して、吊架したロケットを低軌道まで打ち上げる。天候の影響を回避したり、ロケット燃料を節約できる。打ち上げは2019年を予定。

そのころ日本では準天頂衛星「みちびき2号」の打ち上げに成功。日本は宇宙ベンチャーのアイディアコンペ「S-Booster2017」がJAXA主導で開催されたり、政策投資銀行が宇宙ビジネスへの融資枠として1000億円を確保するなど、今後への期待は大きい。

また、宇宙基地建設が世界的に盛り上がっており、こちらは別記事にまとめた。


3.期待される自動車・船・飛行機の電動化

乗り物話では電気がアツい。トラックや船や飛行機など、様々な乗り物の電動化が目指されている。

電気を使うことのメリットは消費電力低下や二酸化炭素排出量の低減だ。とは言え飛行機の場合は次世代電池の登場を待たねばならぬが、ノルウェーの電気自動貨物船は来年就航予定と確定的な未来だ。貨物船の電力は水力発電所から供給され、1年でトラック輸送4万回分の二酸化炭素を削減できる。さらに未来の世界では、化石燃料モーターは骨董品になるのかも。

電気自動車への走行中給電も順調に進捗。例えば東京大・東洋電機製造・日本精工の研究チームは、前輪に組み込まれた「インホイールモーター」をコイルとして給電する。諸外国や各社も研究を進めており、実現は近い。

話外れるけど道つながりで、道に安全圏を照らす自転車ライトが素敵だったので紹介。


(図:designboom

道? これから行く場所に道など要らんのだよ

さて「飛行機」に「車」とくれば「空飛ぶ車」。以前から注目されてるけど順調に各方面での開発が進んでいるので進捗紹介。

すでに機体を完成させ飛行させていたAeroMobilは量産型500台を初回生産。160km/hで路上走行でき、3分で変形して750kmを飛行可能、2020年までに顧客に届くとのこと。2020年という時間軸では大手自動車メーカー・トヨタも取り組むんでいて注目だ。

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空とくれば海

モビリティの文脈では海も熱い。有人弾道宇宙飛行や月面探査といったロマンあふれるコンペを開く米国Xプライズ財団が海底マップの構築を目指していて、水深2000メートル海域を今年9月に、4000メートル海域を来年9月に行う。これに日本チームも参加するとのことで、応援したい。


4.空を飛ぶことのコストとハードルが著しく下がっている

話題を空に戻してドローン。Amazonのドローン配送が話題になったが、特許出願ベースでは空中中継技術複数の合体ドローンによる配達技術なんかも提案されてて発想豊か

一方で安全保障の懸念もあって、中国成都空港では無許可ドローンの飛来により離発着スケジュールに混乱をきたし、政府が無人航空機の実名登録制を実施するに至った。なお日本はすでにこの規制を行っている。

成都のドローンは1機だったが、軍事的には安価なドローンによる飽和攻撃が提唱されている。じゃあどこまで安くできるの、と言ったところで興味深いニュースが。

もうベニヤと段ボールでいいんじゃない

米海兵隊戦闘研究所が検討するドローンはべニア板製でわずか1500ドル。「TACAD(戦術空輸:Tactical Air Delivery)」と呼ばれ、補給用途に用いられる。使い捨て。

また、DARPAが進めるICARUS構想では段ボール製ドローンが検討されていて、こちらは無動力のグライダー式。補給物資を届けた後も段ボール製なので自然分解できる。

ベニヤか段ボールで安価となると、IKEAとかでも売ってそう。しかし基幹部品やセンサーが安く調達できて、筐体もベニヤでよいとすれば、飽和戦術で使われるドローンの非対称性は脅威になりそう。

なんでも飛ばせる

ライト兄弟以前は夢だった空の旅も、現在は著しくハードルが下がっている。次のツイートと紹介動画は示唆に富む。

2015年の動画だけど、ドローンでは空飛ぶスヌーピーの家も素敵。

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5.ロボット警官と最新軍用ドローン

無人機(ロボット)と言えば世を驚かせてきたボストン・ダイナミクスがGoogleに手放され、どこ行くかと思っていたらソフトバンクが買収し話題になった。次世代試作機の姿に注目が集まっている。

要素技術では磁力で動く筋肉フィルムが発表された。生体模倣ロボットや「柔らかロボット」への応用が期待される。

ロボット警官が採用される

ロボットの社会実装でついにきたのがロボット警官。ドバイ警察は案内などを目的としてスペインPAL Robotics社のロボットREEMを採用、さらに2年後には、時速80kmで走る身長3メートルの搭乗操作型ロボットを導入する予定という。このジャンルのロボットを何コップと呼ぶのか、あるいは何レイバーと呼ぶのか不明であるが、なんだろうこの胸の熱さは。


ドバイで採用されたREEM。同社は他にに二足歩行タイプのREEM-Cも有する
(図:PAL Robotics HPより)

でもやっぱり有力用途は兵器

ドローンの話に戻ってしまうが、結局無人機技術はその素性たる軍事で進歩と実装が進むようだ。

ロシア軍のミサイルは人工知能を搭載し、高度な編隊飛行と役割分担を行う。「グラニト」ミサイルは24斉射のうちの24発目が打ち上がるまで上空で機動待機し、標的付近にたどり着く1機がその位置と特徴を視認して他機に伝え、攻撃役や囮役などに分かれて攻撃を行う。なんとスマートなミサイル。

また、中国は太陽光パネルを搭載し1年間滞空可能な新型ドローン「彩虹T-4」を発表、他のレーダーやミサイルと連携してより確実に米軍空母を沈められるとしている。

中国と言えば群体ドローンによる飽和攻撃も開発中。

これら技術の開発は米軍含め各国が進めているが、未来の戦場の景色が今と違ったものになることは間違いなさそう。


6.現実世界をハックする現代の魔法

さて話は少し変わって、先端材料・科学分野の目立ったニュースを紹介したい。
「十分に発達した科学技術は、魔法と見分けがつかない」と言われるが、机上理論だったはずの「マクスウェルの悪魔」を使って実際にエネルギーが取り出せたり、塗るだけでタッチパネル化できる塗料が発明されたり、基礎技術の未来に対する影響の大きさを再認識させられる。

ということで魔法をいくつか紹介。

核ダイヤモンド電池

英ブリストル大学のチームによる核廃棄物のエネルギー化に関する成果で、放射性炭素で作ったダイヤを通常のダイヤで覆って、低電力ではあるものの数千年使える電池ができたというもの。

この成果自体は昨年のものだが、次のTweetがロマン溢れすぎてたので紹介した。

折り紙防弾シールド

折り紙を応用することで高い強度を得た防弾シールド。「折り方」のような構造的工夫で性質が変わるのおもしろい。

カーボンナノベルトとナノカーレース

構造と言えば、名古屋大学は炭素原子の正六角形構造をベルト化したカーボンナノベルトの合成に世界で初めて成功、これによりカーボンナノチューブを自由なサイズで生成できる可能性がある。

ナノ技術ではナノサイズの車による史上最小のカーレース「ナノカーレース」がフランスで開催された。金属板表面をコースとし、走査型トンネル顕微鏡の針先から照射される電気パルスで車輪を回したり、分子を変形させたりしてナノカーを前進させる。日本は残念ながら棄権となったが、面白い試み。1位の米国チームは1000nmを29時間で走破した。

Xプライズ財団のコンペをはじめ、技術開発においては様々な「競争」の場が設けられているが、ナノカーレースもナノマシンの発展に寄与することになりそうだ。

生き物の力も借りよう:プラスチック分解蛾と生体センサ

自分たちで作るのもいいけど、生き物の力も借りたいよね。ということで生物系では、レジ袋食べられるガの幼虫が発表され、プラスチックごみ問題に有用視されている。なおこの研究に対してはコストメリットを疑問視する声もあるが、コストはいずれ解決できる問題だろう。

生物の利用では動物の細胞を使った文字通りの生体センサーも。「生体を」センシングするのではなく「生体を使って」センサを作るという話。精密機械のセンサでもまだまだ動物の感覚にはかなわなくて、だったら直接動物の細胞をセンサにしちゃえ、というのはなかなかどうして素直な発想。次はどの動物がセンサ化されるのか。

ゲノム編集でプログラミング

でもやっぱり自分たちで作りたいよね、ということで遺伝子のプログラミングは今日び珍しくなくなっていて、大腸菌や酵母のコーディングはガシガシやられているわけだけど、ヒトの細胞にタンパク質合成の命令式を組み込んだ、というのはすごいニュース。

特に注目なのは組み込んだのが「NOTゲート」などの論理回路である点。ということは組み合わせで複雑な命令式をも実行できる可能性があることに。WIRED記事中ではミネソタ大ケイト・アダマラ氏の「電子工学の基礎を生み出したようなものです」という言葉を紹介するとともに、今回の成果が電子工作のLチカ(LEDを点灯させるだけの初心者回路)に相当すると示唆している。将来の大作に期待したい。


7.光量子コンピュータと「時間結晶」など要素技術の実現

コンピューティング技術も進んでいて、例えば計算ノードを光導波路に置き換えた「光コンピュータ」はディープラーニングの計算時間と消費電力を大幅に削減できる。機器内光通信は以前からあるけど、応用としておもしろい。

そしてコンピューティングで注目と言えば量子コンピュータだ。

実用化観点で進んでいるのはGoogleで、49量子ビットもの計算量を誇る量子チップを年内に実験するとしている。量子ビットは計算量を示し、同じく開発を進めるIBMの量子コンピュータが現在5量子ビット。ちなみにスーパーコンピュータの性能がおよそ49量子ビット相当ということで、Googleのチップはこれに匹敵することになる。

量子コンピュータにはアニーリング方式など複数方式があるが、「光量子コンピュータ」も実用化が近づいている。光量子コンピュータは計算にあたり光子の量子状態を用いるもので、量子状態の保存や長距離通信に長ける。
京都大学は3量子ビットの量子ゲート型光量子コンピュータの操作を実現、中国もまた光量子コンピュータの開発に成功したと発表した。なお光量子コンピュータは量子通信との相性も良いところ、中国はすでに量子通信衛星を打ち上げ、量子テレポーテーションの実験にも成功している

無冷媒超電導磁石と時間結晶

要素技術にも注目で、東北大学は冷却不要で24.6テスラもの強磁場をもつ超電導磁石を開発。量子コンピュータではスピン状態保存のために冷却に大きなコストがかかっており、商用量子コンピュータD-WAVEの巨大な筐体もほとんどは冷却用だったりするが、この磁石があれば小型化もできるかも。

もちろん応用先は量子コンピュータにとどまらず、理論物理学者ミチオ・カクが『2100年の科学ライフ』(2012)で提唱した「磁気の時代」の幕開けに結び付くかもしれない。

また、2012年にノーベル物理学賞を受賞したフランク・ウィルチェック博士提唱の「時間結晶」が実現したというニュースも。これは時間的周期性を持った物質で、量子コンピュータの量子重ね合わせ状態の維持に役立つ可能性があり、その場合には量子コンピュータの室温動作が可能になる。

いずれも量子コンピュータの汎用化に向けて注目のニュースだ。


8.仮想空間の進歩、衰退、分断

現実世界から話題は変わって仮想世界。VRゲームはすっかり定着した感があるが、次に期待されるのが匂いとの連動だ。じゃあコンテンツは何かというと、最初はやはりヒトの基本的欲求に根差したものになりそう。オトナ専用ゲーム「VRカノジョ」に用意された匂いは「パンストの匂い」と「女の子の匂い」とのこと。絶妙なチョイス。なおGoogleも匂いや味覚のVR連携に取り組んでいるが、コンテンツが大人向けとなるかはまだ不明。

VR技術では次のニュースも注目。「仮想空間で集まれる」というもの。アイディア自体は誰でも考え付くものだが、特徴は数百人規模で集まれること。スケールは実は重要で、かつては「2ちゃんねる」もそうだけど、仮想空間で大規模コミュニティが盛り上がる未来は期待が大きい。

なお、仮想空間の現実に対する侵食、という観点でも話題が豊富だったので、次の記事でまとめた。

一方で「正しさ」の信頼性は揺らいでいる

ネットは集合知が威力を発揮する場面も見られる一方、「みんなの知恵を集めたら」「ネットの知恵が薄まった」と、衆愚を加速する側面もある。みんな実感してるとこかもだけど、「イマ」の感覚として共感したつぶやきをここに紹介。

事実だけ検証するニュース番組、欲しいなあ。

ネットが科学など正しい知見を失わせ暗黒時代をもたらす、という予想は次の記事に書いた。

そうじゃない、現実は創るんだ

正しいかどうかを検証するのでなく「正しさ」を創ってしまえばいい。そんな発想の転換ができるのはさすが四千年の歴史を擁する中国、中国政府は中国版Wikipedia構築を目指している。歴史編纂はまさしく王朝の事業であるから、政策としては王道。

インターネット世界の分断の歴史は山谷剛史著『中国のインターネット史』(2015)に詳しいのでおススメだけど、現代から未来にかけてだけでなく、過去についても分断が起ころうとしている。まさに「歴史戦」である。


この3ヶ月で見かけたおもしろガジェットたち

最後に、この3ヶ月で見かけた素敵なガジェットやサービスたちをご紹介。

球体チェスがアツい

ユタ州の学生が考案した球体チェスが革命的!飲みながらプレイしたい。


(図:Youtube

なお古典ゲームの改良では半自動化オセロもアツい。

なんでも浮かせるLEVITATING X

Kickstarterで資金調達中の「LEVITATING X」がインテリアとして素敵。磁力でなんでも浮遊させてくれる。以前宙に浮く盆栽を紹介したが、こちらはさらに汎用的。ほしい。


(図:LEVITATING X HP

Netflixのマルチエンディング動画

最後はゲーム。参加者を自殺に追い込むゲーム「ブルー・ウェール」も『虐殺器官』的で興味深かったが後味悪いのでやめにして、Netflixが発表したマルチエンディングの子供向け作品について。物語の進行を自分で選べるインタラクティブ動画だ。映画とゲームの中間というか、実験的であるが、コンテンツのみらいのカタチとして興味深い。

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以上、2017年4~6月における、未来に影響のありそうなテクノロジー系ニュースをまとめてみた。ソースの大半はTogetterから選んでいるので、興味があればこちらから。

この3ヶ月のニュースでも大きなテーマについては番外編として個別にまとめたので、こちらから。

次回3ヵ月のニュースのまとめはこちらから。
1.少女とゲーミフィケーション/2.AI界の薩長同盟とやわらかロボット/3.テクノロジーやウェブの汚染の「責任」問題/4.太陽系天体植民可能性と宇宙開発進捗/5.超小型衛星での量子通信と「時間の矢」起源解明/6.核融合発電で成果を出す中国とGoogle、エネルギー保存階段/7.プログラマブルDNAと実現した生体転送機

前回3ヶ月のニュースのまとめはこちらから。
1.火星磁気シールドとリサイクルロケット/2.脳と機械の融合が2029年実現/3.アシスタントAIの決勝戦/4.汎用量子コンピュータとDNAコンピュータ/5.SNSとGPSに政府介入/6.Hololensと空間UI/7.やわらかロボット/8.ドローンの生体模倣と生体改造/9.ゲノム編集技術のヒト応用の限定解禁/10.現実をハックする材料技術

 

  

 

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