アンバンドルされる個人と量子的詩人エメーリャエンコ・モロゾフ

いなたくんへ これは書評である。私は書評を書いており、きみは書評を読んでいる。 当然ながら、書評は書物に依存する。そのため書評は書物の反復であり、全ての書評は書物の反復である。 全ての書評は反復を免れえない。それは書評が […]Continue reading «アンバンドルされる個人と量子的詩人エメーリャエンコ・モロゾフ»

第2の科学革命「アッチェレランド」とヒトの白痴化(『2050年の技術』まとめ3/3)

いなたくんへ テクノロジーの未来についてあれこれ予想を集めている本ブログであるが、2040-50年くらいの技術を俯瞰すべく、英エコノミスト誌による技術視点の未来予測『2050年の技術』(2017)を読んでみた。 バイオ技 […]Continue reading «第2の科学革命「アッチェレランド」とヒトの白痴化(『2050年の技術』まとめ3/3)»

2050年:適応学習が復活し、司法の贅沢が享受されるが、ヒトの組織は変わらない(『2050年の技術』まとめ2/3)

いなたくんへ 未来予測にあたりテクノロジーの影響も重要要素になるところ、2040-50年くらいの時間軸で一度俯瞰したものをみたいと思い、英エコノミスト誌による技術観点からの未来予測『2050年の技術』(2017)を読んで […]Continue reading «2050年:適応学習が復活し、司法の贅沢が享受されるが、ヒトの組織は変わらない(『2050年の技術』まとめ2/3)»

2050年:政府が脳の裏口の鍵を要求し、燃料は牧場で採れる未来(『2050年の技術』まとめ1/3)

いなたくんへ 未来を考えるとき、重要なファクターの1つとなるのがテクノロジーだ。このブログでも未来の世界に影響を与えるテクノロジー系ニュースの3ヵ月毎のまとめなど定点観測を続けてきた。 ただ、最新技術の話は楽しいんだけど […]Continue reading «2050年:政府が脳の裏口の鍵を要求し、燃料は牧場で採れる未来(『2050年の技術』まとめ1/3)»

「植物の計算資源化」と「緑の東京」はSFか未来予測か(『コルヌトピア』書評)

いなたくんへ 早川書房主宰の新人賞「ハヤカワSFコンテスト」第5回の大賞作が発表されていたので読んでみた。第5回は樋口恭介著『構造素子』と津久井五月著『コルヌトピア』の2作品が受賞。このうち『構造素子』は前回に紹介した。 […]Continue reading «「植物の計算資源化」と「緑の東京」はSFか未来予測か(『コルヌトピア』書評)»

生命を超えた「物語」の物語(『構造素子』ネタバレ書評)

いなたくんへ 早川書房主宰の新人賞「ハヤカワSFコンテスト」の第5回大賞作が少し前に発表されていたので読んでみた。大賞は樋口恭介著『構造素子』と津久井五月著『コルヌトピア』の2作品。 今回は『構造素子』について。あらすじ […]Continue reading «生命を超えた「物語」の物語(『構造素子』ネタバレ書評)»

コネクティビティが市民にもたらす「第五の権力」は、既存の権力に勝てない(『第五の権力』書評)

いなたくんへ 2010年のジャスミン革命を発端とする一連の民主化運動「アラブの春」は、その背景にSNSなどのネット技術があったことから、インターネットが個人に力を与えることの好例とされた。 Googleの共同創業者エリッ […]Continue reading «コネクティビティが市民にもたらす「第五の権力」は、既存の権力に勝てない(『第五の権力』書評)»

少子高齢化がもたらす黄昏の時代の、撤退戦を考える(『未来の年表』書評2/2)

いなたくんへ 少子高齢化とか叫ばれてるけど実感わかないよね、ということで各種統計に基づき未来の日本を予想した『未来の年表 人口減少日本でこれから起きること』(2017)を読んでみた。本書は2065年までの出来事を年表形式 […]Continue reading «少子高齢化がもたらす黄昏の時代の、撤退戦を考える(『未来の年表』書評2/2)»

人口減少が「当たり前」を崩していく日本の黄昏(『未来の年表』書評1/2)

いなたくんへ これは持論であるが人口は正義だ。 毛沢東はソ連に対して「核戦争やろうぜ!我が国は仮に3億人死んでも3億人生き残るから没問題!」と伝えたとされる。というのは喩えがちょっとアレだけど、世界有数の市場を自前にもっ […]Continue reading «人口減少が「当たり前」を崩していく日本の黄昏(『未来の年表』書評1/2)»

人工知能が実現するマルクスの予言:共産主義と技術の時代

いなたくんへ 最近おもしろかったまとめに『いつの時代も、今がサイコー!という話。』があった。『魔王との契約』(1943)などいくつかの小説の紹介で、半世紀後の人からすれば不便極まりない過去でも当時の人にとっては黄金期であ […]Continue reading «人工知能が実現するマルクスの予言:共産主義と技術の時代»

ベーシック・インカムが労働インセンティブを奪わない3つの理由(『ベーシック・インカム入門』書評)

いなたくんへ 人工知能はいずれ人間から仕事を奪うのではないか。昨今の第3次人工知能ブームではそんな懸念が叫ばれて久しいが、『人工知能と経済の未来』(2017)によればその答えは「YES」で、労働者人口は全人口の1割に減り […]Continue reading «ベーシック・インカムが労働インセンティブを奪わない3つの理由(『ベーシック・インカム入門』書評)»

人工知能がもたらす「第2の大分岐」と資本主義の終焉(『人工知能と経済の未来』書評)

いなたくんへ 少し前の話だが、学生をサポートしていたジョージア大学のティーチング・アシスタントが、その正体が人工知能であると1ヶ月間バレずにいたという事件があった。 人工知能は、エンドユーザ向けでは音声アシスタントが普及 […]Continue reading «人工知能がもたらす「第2の大分岐」と資本主義の終焉(『人工知能と経済の未来』書評)»

「ググってもカス」を生むスケールフリー・ネットワークと民主主義の未来(『グーグル・アマゾン化する社会』書評)

いなたくんへ そのキャッチ―な語感から、「ググってもカス」という言葉が各所で散見されるようになっている。元となる「ググれカス」はGoogle先生が集合知でなんでも教えてくれることから生まれたネットスラングだ。しかし現在で […]Continue reading «「ググってもカス」を生むスケールフリー・ネットワークと民主主義の未来(『グーグル・アマゾン化する社会』書評)»

「空」思想を具象化する科学と、哲学の予言(『高校生からわかる〈web仏教〉入門』書評)

いなたくんへ 「マクスウェルの悪魔」は19世紀にジェームズ・マクスウェルの思考実験から生まれた。この悪魔は分子の移動を観察でき、速い分子と遅い分子とを選り分けて、温かい空間と冷たい空間とを出現させる。これはエントロピーを […]Continue reading «「空」思想を具象化する科学と、哲学の予言(『高校生からわかる〈web仏教〉入門』書評)»

ネットは中世以来の心理異常を解消し、ヒトから知を奪う(『ネット・バカ』書評2/2)

いなたくんへ 新しいものは、年配世代から毛嫌いされることも多い。例えばゲームも、今でこそ認知力を高める効果が注目されているものの、ひと昔前は「ゲームなんて」と親にバカにされることがあった。いまは教科書に載る大衆小説も、登 […]Continue reading «ネットは中世以来の心理異常を解消し、ヒトから知を奪う(『ネット・バカ』書評2/2)»

有史後もヒトの脳が進化を続けていたことの傍証(『ネット・バカ』書評1/2)

いなたくんへ むかし、人類は黙読ができなかった。 証拠がある。いまから1600年前の西暦380年、聖アウグスティヌスが、ミラノ司教が声を発さずして本を読むのを目撃して手記に「やべー!」と書いているのだ。手記は、当時は音読 […]Continue reading «有史後もヒトの脳が進化を続けていたことの傍証(『ネット・バカ』書評1/2)»

DNA解析で運命が決まる『GATACA』の世界は、近くはない(『エピジェネティクス』書評)

いなたくんへ 分子生物学者スティーヴン・フリーランドとローレンス・ハーストの実験によれば、化学的に成り立ちうる2億7000万の遺伝子コードを調べたところ、誤差発生率の少ない最も優れた形態は地球のDNAだったという。我々が […]Continue reading «DNA解析で運命が決まる『GATACA』の世界は、近くはない(『エピジェネティクス』書評)»

算命学と景気循環から予想される日本の黄金期(『一生お金に困らない「未来予測」の技術』書評)

いなたくんへ 瀋陽を旅したとき、路上の辻占いに看てもらったことがある。 氏名と生年月日・産まれた時間だけ訊かれ、伝えると路上で竹の棒(筮竹というらしい)をジャラジャラとほぐし始める。当たるも八卦あたらぬも八卦、のあの八卦 […]Continue reading «算命学と景気循環から予想される日本の黄金期(『一生お金に困らない「未来予測」の技術』書評)»

人工知能が感情・自我を獲得するためのステップ(『未来の二つの顔』ネタバレ書評)

いなたくんへ 誰も宣言しないけど、人工知能はもうチューリングテストをクリアしたという理解でよいのかな。ジョージア工科大学のアシスタント講師ジル・ワトソンは5カ月にわたり業務をこなしたけど、彼女の正体がIBM製の人工知能で […]Continue reading «人工知能が感情・自我を獲得するためのステップ(『未来の二つの顔』ネタバレ書評)»

「第4の波」「完璧な資本主義」「穴居人の原理」に基づき予想される未来の社会(『2100年の科学ライフ』備忘録として)

いなたくんへ ミチオ・カク著『2100年の科学ライフ』(2012)を紹介した。本書は理論物理学者である著者が300人以上の科学者にインタービューを行い、各技術分野における2100年までの展望を、近い未来、世紀の半ば、世紀 […]Continue reading «「第4の波」「完璧な資本主義」「穴居人の原理」に基づき予想される未来の社会(『2100年の科学ライフ』備忘録として)»

人工知能の「パターン認識」克服が早めた未来(『2100年の科学ライフ』書評2/2)

いなたくんへ 「コンピュータは売れても世界全体で5台だろう」とは、1943年のIBM社長トーマス・ワトソンの言葉だ。遡る1903年には、ニューヨーク・タイムズ誌が「実際に空を飛べる機械」の登場に百万年はかかると予想してい […]Continue reading «人工知能の「パターン認識」克服が早めた未来(『2100年の科学ライフ』書評2/2)»

理論物理学者が予想する21世紀の科学史(『2100年の科学ライフ』書評1/2)

いなたくんへ 映画『バック・トゥ・ザ・フューチャーPart3』で西部開拓時代にタイムスリップしたドクは、崖に落ちて死ぬはずだった女性教師クララを助け、歴史を変える。2人の恋を深めるきっかけとなるのはジュール・ヴェルヌ著『 […]Continue reading «理論物理学者が予想する21世紀の科学史(『2100年の科学ライフ』書評1/2)»

人工知能が文化をも管理し、発現させる未来(『ニルヤの島』ネタバレ書評)

いなたくんへ ジョン・フラムなる神様を初めて知った。南国の島国バヌアツで信仰され、毎年2月15日の「ジョン・フラムの日」には祭典と儀式が行われる。儀式とは例えば米軍の行進・訓練の再現だ。これはジョン・フラムの正体が第2次 […]Continue reading «人工知能が文化をも管理し、発現させる未来(『ニルヤの島』ネタバレ書評)»

楽観的な3つの未来:セクサロイド/超民主主義/ベーシック・インカム

いなたくんへ 月刊誌『クーリエ・ジャポン』がデジタル書籍に移行した。「世界中のニュース記事を集めて紹介する」というコンセプトの雑誌で、世界の出来事を様々な視点でみることができおもしろい。 ただ、紙の雑誌だと買ったら一通り […]Continue reading «楽観的な3つの未来:セクサロイド/超民主主義/ベーシック・インカム»

自己進化する探査機の見た人類の行く末(『みずは無間』ネタバレ書評)

いなたくんへ 透って理屈っぽいとこあるよね。どうしてわかってくれないのかな。 えー? なんでもいい。 やだ、遠すぎるよ。今日パンプスだし、歩けない。 ええー、ラーメン? 嫌じゃないけどちょっと……。気分じゃないっていうか […]Continue reading «自己進化する探査機の見た人類の行く末(『みずは無間』ネタバレ書評)»

人工知能によるヒトの馴化が穴居人の時代を終わらせる(『ユートロニカのこちら側』ネタバレ書評2/2)

いなたくんへ 「馴化(じゅんか)」という言葉がある。家畜化とも言われる。たとえば犬は、野生のオオカミが馴化され、人間と住めるように改良されたものだ。 ①生物が高地移動・季節変化などの環境の変化に数日から数週間かけて適応し […]Continue reading «人工知能によるヒトの馴化が穴居人の時代を終わらせる(『ユートロニカのこちら側』ネタバレ書評2/2)»

テクノロジーの進歩が推定無罪の原則を覆す(『ユートロニカのこちら側』ネタバレ書評1/2)

いなたくんへ 京都府警が犯罪予測システムを導入する。過去の統計に基づき犯罪の起きやすい時間や場所を特定するというもので、いわゆるビッグデータの活用例の1つである。導入は2016年10月から。 犯罪予測システム 京都府警、 […]Continue reading «テクノロジーの進歩が推定無罪の原則を覆す(『ユートロニカのこちら側』ネタバレ書評1/2)»

中国からはじまるインターネットの進化の分かれ目(『中国のインターネット史』書評)

チュニジアのジャスミン革命に端を発した「アラブの春」(2010~2012)では、市民間の情報伝達でソーシャルメディアが威力を発揮したとされる。「インターネット革命」「フェイスブック革命」とも呼ばれ、ソーシャルメディアは民 […]Continue reading «中国からはじまるインターネットの進化の分かれ目(『中国のインターネット史』書評)»

ネットと脳がつながる未来の「知る」ことの意味(『know』書評・ネタバレ)

いなたくんへ 脳のインターネット接続はSFの中の出来事じゃない。例えば他人の脳に直接メッセージを送ったり、離れた場所にいる他人の身体を遠隔操作したり、といった実験が成功している。 ネットを介して脳に直接メッセージを送る実 […]Continue reading «ネットと脳がつながる未来の「知る」ことの意味(『know』書評・ネタバレ)»

友だちが現実世界から溶けてゆく(『自分データは自分で使う』書評2/2)

いなたくんへ インターネット以来続く情報爆発を3つの段階に分けると、現在は第2段階末期にあたる。第2段階とは、SNS等の友人ネットワーク上に発信される「周辺情報」が爆発的に増加した時代で、これが終わりに近づいている。 情 […]Continue reading «友だちが現実世界から溶けてゆく(『自分データは自分で使う』書評2/2)»

インターネット以来の情報爆発が3つめの段階を迎る(『自分のデータは自分で使う』書評1/2)

いなたくんへ SNSの軍艦島と言えばmixiだ。私は1年に1度か2度、かつて栄華を誇ったmixiを覗くが、凍りついたマイミクのアイコン群や、古き佳き日々が綴られた最後の日記たちなど、バーチャル廃墟の静寂がいかにも趣き深い […]Continue reading «インターネット以来の情報爆発が3つめの段階を迎る(『自分のデータは自分で使う』書評1/2)»

「ウェアラブル」の役目は人とインターネットを溶かすこと(『ウェアラブルは何を変えるのか?』書評)

いなたくんへ 「ウェアラブル」はこのまま消えていくのだろうか。 すでに耳に馴染んだ「ウェアラブル」は、Googleトレンドによれば2013年頃から検索数が増えている。この傾向は英語圏でも同様だ。 Googleトレンドより […]Continue reading «「ウェアラブル」の役目は人とインターネットを溶かすこと(『ウェアラブルは何を変えるのか?』書評)»

ビッグデータに基づく未来予測に限界はあるのか(『シグナル&ノイズ』書評)

映画『バック・トゥ・ザ・フューチャー』シリーズは豊富な小ネタもおもしろい。例えばドクはPART2で、未来の情報を過去に持ち帰ろうとしたマーティを叱責していた。しかしそんなドクもPART1では「25年分のワールドシリーズの […]Continue reading «ビッグデータに基づく未来予測に限界はあるのか(『シグナル&ノイズ』書評)»

発明問題解決理論TRIZの至宝「発明原理」がすぐ呼び出せる『トリーズの発明原理40』(書評)

いなたくんへ クリエイティビティとか、豊かな創造性とか、一体どうすれば身に付くだろう。「誰も思い付かなかったアイディア」「驚きの発想」ができればカッコいいけど、結局ありきたりなものしか出てこない。そんな絶望的な気持ちにな […]Continue reading «発明問題解決理論TRIZの至宝「発明原理」がすぐ呼び出せる『トリーズの発明原理40』(書評)»

21世紀の石油・パーソナルデータを個人が企業から取り戻す未来(『パーソナルデータの衝撃』書評)

いなたくんへ 少し前に、ゴミに付着したDNAを解析し、ポイ捨て主の顔をデジタル写真に復元して貼り出すという、ちょっと衝撃的なキャンペーンが話題になった。香港のNGOによる。こわい。 ゴミについたDNAから顔を復元、ポイ捨 […]Continue reading «21世紀の石油・パーソナルデータを個人が企業から取り戻す未来(『パーソナルデータの衝撃』書評)»

テクニウムの自己増殖がもたらす未来(『テクニウム』書評3/3)

テクノロジーとはいったい何か。『テクニウム』(2014)はこの疑問への答えを探るなかで、いくつかの仮説を述べている。 生命を「自己生成可能な情報システム」としてみると、ヒトの次の進化形は「テクニウム」となる イノベーショ […]Continue reading «テクニウムの自己増殖がもたらす未来(『テクニウム』書評3/3)»

テクノロジーの未来予測に「正解」はあるのか(『テクニウム』書評2/3)

いなたくん 生命を「自己生成可能な情報システム」とみたとき、霊長類は8つの遷移を経て、分子から進化してきたことがわかる。この観点でさらに進化を追うと、情報システムとしての生命は言語の発明を介して、「印刷」や「インターネッ […]Continue reading «テクノロジーの未来予測に「正解」はあるのか(『テクニウム』書評2/3)»

「発見や発明をシェアすること」のインセンティブの歴史と変化(『オープンサイエンス革命』書評)

いなたくんへ Wikipediaサーフィンやばい。 寝る前にちょっと調べものするつもりが、なんかすごいビッグウェーブきてリンクたどりまくってたらってたら寝不足に、という経験は私だけではないはずだ。仕事の調べ物でも重宝して […]Continue reading «「発見や発明をシェアすること」のインセンティブの歴史と変化(『オープンサイエンス革命』書評)»

2050年:バイオ産業の他分野への波及と、ムーアの法則が生む人を超えるAI(『2050年の世界』まとめ 3/3)

英エコノミスト誌による未来予測をまとめた『2050年の世界』(2012)。例えば人口動態など様々な要素から各国の成長を予想し、それにより出現する未来の国際社会を描いている。 2050年:新興国は人口ボーナスの恩恵を受けら […]Continue reading «2050年:バイオ産業の他分野への波及と、ムーアの法則が生む人を超えるAI(『2050年の世界』まとめ 3/3)»

2050年:軍事的優位を脅かされる米国、第2列島線が戦略目標の中国(『2050年の世界』まとめ 2/3)

英エコノミスト誌による未来予測をまとめた『2050年の世界』(2012)。本書は社会、政治、文化、テクノロジーなど20のテーマについて、2050年の世界の様子を紹介している。 例えば本書は今後の人口の増減に基づき、世界の […]Continue reading «2050年:軍事的優位を脅かされる米国、第2列島線が戦略目標の中国(『2050年の世界』まとめ 2/3)»

2050年:新興国は人口ボーナスの恩恵を受けられるのか(『2050年の世界』まとめ1/3)

国際政治と経済を中心に扱い、世界で読まれている老舗の週刊新聞『The Economist』。本誌は2050年という長いスパンでの未来を予測しており、これをまとめたのが『2050年の世界-英「エコノミスト」誌は予測する』( […]Continue reading «2050年:新興国は人口ボーナスの恩恵を受けられるのか(『2050年の世界』まとめ1/3)»

「心」のリバース・エンジニアリングがヒトを「ポストヒューマン」に変える(『フューチャー・オブ・マインド』書評)

いなたくんへ 脳科学・神経科学の見地から「心」の原理を探る『フューチャー・オブ・マインド』(2015)について、紹介を続ける。脳の進化に伴う「意識」の変化から人工知能の知性をベンチマークできること、脳をハックしての人の能 […]Continue reading «「心」のリバース・エンジニアリングがヒトを「ポストヒューマン」に変える(『フューチャー・オブ・マインド』書評)»

ヒトの「意識レベル」の定義に基づく2045年問題の否定(『フューチャー・オブ・マインド』書評)

いなたくんへ いま人工知能開発では、ビッグデータの利用や、ディープラーニングに代表される高度な機械学習、ニューロ・コンピュータなどの新型コンピュータ開発と、様々な先端技術に注目が集まっている。 人工知能に関する予測で有名 […]Continue reading «ヒトの「意識レベル」の定義に基づく2045年問題の否定(『フューチャー・オブ・マインド』書評)»

「心」の原理の解明が、ヒトと人工知能の未来を変える(『フューチャー・オブ・マインド』書評)

人工知能の性能が、2045年に人間のそれを上回るとする予測がある。米国の著名発明家レイ・カーツワイルが提唱する「2045年問題」だ。 今回紹介する『フィーチャー・オブ・マインド』(2015)は、理論物理学者ミチオ・カク氏 […]Continue reading «「心」の原理の解明が、ヒトと人工知能の未来を変える(『フューチャー・オブ・マインド』書評)»

ビッグデータ・人工知能をめぐる各社の戦略と「コンピュータは世界に5つ」の予想(『クラウドからAIへ』書評2/2)

いなたくんへ サン・マイクロシステムズCTOのグレッグ・パパドポラス氏は2006年に「世界のコンピュータは5つに集約される」という趣旨の予想をブログに載せて話題になった。YouTubeがGoogleに買収されたように、ウ […]Continue reading «ビッグデータ・人工知能をめぐる各社の戦略と「コンピュータは世界に5つ」の予想(『クラウドからAIへ』書評2/2)»

人工知能開発のアプローチ3つと、人工知能による「ひらめき」及び感情の獲得(『クラウド からAIへ』書評1/2)

いなたくんへ 人工知能がアツい。 最近では、人工知能の能力が全人類を超えるとされるテクニカル・シンギュラリティ、いわゆる「2045年問題」が注目されている。人工知能の顕著な進化について、例えばGoogleのエリック・シュ […]Continue reading «人工知能開発のアプローチ3つと、人工知能による「ひらめき」及び感情の獲得(『クラウド からAIへ』書評1/2)»

「潤沢のピラミッド」に基づく、テクノロジーが社会と未来に与える影響の可視化(『楽観主義者の未来予測』書評)

人間の欲求を定義したものの1つに、マズローの欲求段階説があります。人間の欲求が生理的欲求から社会的欲求、そして自己実現欲求に昇華されるまでを段階的に分類したものです。 マズローの欲求段階説をテクノロジーに当てはめて整理し […]Continue reading «「潤沢のピラミッド」に基づく、テクノロジーが社会と未来に与える影響の可視化(『楽観主義者の未来予測』書評)»

結局のところ中国の科学技術力はすごいのかすごくないのか(『科学技術大国中国』書評)

2013年公開の『ゼロ・グラビティ』という映画があります。サンドラ・ブロック演じる宇宙飛行士が宇宙で望遠鏡を修理中、事故に見舞われ、国際宇宙ステーションが崩壊して漂流するという筋書きで、アカデミー賞7部門受賞です。3D上 […]Continue reading «結局のところ中国の科学技術力はすごいのかすごくないのか(『科学技術大国中国』書評)»

2030年、経済的地位低下が決定的な日本は、生き残れるのか(『2030年世界はこう変わる』書評4/4)

米国大統領や閣僚に向けてレポートされる、米国国家情報会議による未来予測をまとめた『2030年世界はこう変わる』(2013)。本書は4つのメガトレンド6つのゲームチェンジャーという因子を通して、今後の世界がどう変わりうるの […]Continue reading «2030年、経済的地位低下が決定的な日本は、生き残れるのか(『2030年世界はこう変わる』書評4/4)»

2030年、民主化に成功した中国は世界の秩序を書き換えられるか(『2030年世界はこう変わる』書評3/4)

米国大統領や閣僚に向けてレポートされる、米国国家情報会議による未来予測をまとめた『2030年世界はこう変わる』(2013)。本書は4つのメガトレンド6つのゲームチェンジャーという、今後の世界に影響を与える10の因子を説明 […]Continue reading «2030年、民主化に成功した中国は世界の秩序を書き換えられるか(『2030年世界はこう変わる』書評3/4)»