歴史

情報技術

ネットは中世以来の心理異常を解消し、ヒトから知を奪う(『ネット・バカ』書評2/2)

いなたくんへ 新しいものは、年配世代から毛嫌いされることも多い。例えばゲームも、今でこそ認知力を高める効果が注目されているものの、ひと昔前は「ゲームなんて」と親にバカにされることがあった。いまは教科書に載る大衆小説も、登場した明治のこ...
人類史の変遷

有史後もヒトの脳が進化を続けていたことの傍証(『ネット・バカ』書評1/2)

いなたくんへ むかし、人類は黙読ができなかった。 証拠がある。いまから1600年前の西暦380年、聖アウグスティヌスが、ミラノ司教が声を発さずして本を読むのを目撃して手記に「やべー!」と書いているのだ。手記は、当時は音読が当然であり...
次にくる「時代」

「宗教の時代」「国家の時代」「経済の時代」に続く、第4の時代への変革が始まっている(『先端技術のゆくえ』書評)(再掲)

「科学技術」とよく言うけれど、歴史的には「科学」と「技術」は本質的に異なる営みだった。坂本賢三著『先端技術の行方』(1987)はこのように指摘し、両者を次のように説明します。 科学は「真理の探求」を目指し、対象を動かすことのできない前提と...
次にくる「時代」

宗教の時代・国家の時代・経済の時代に続く、第4の時代への転換が始まっている(2/2)(『先端技術のゆくえ』書評)

前回に引き続き坂本賢三著『先端技術の行方』の紹介です。前回は著者の述べる4つの時代のうち、「宗教(神)の時代」「政治(国家)の時代」そして現代である「経済(企業)の時代」がそれぞれどんなものだったのか紹介しました。 「宗教の時代」「国家の...
人類史の変遷

「宗教の時代」「政治の時代」「経済の時代」を支えたもの、競争力となったもの(『先端技術のゆくえ』書評)

今回は坂本賢三著『先端技術のゆくえ』を紹介します。 本来全く異なるものだった「科学」と「技術」が、20世紀後半になりようやく融合して「科学技術」となったとし、その行く末について論じた一冊。初版は1987年と、25年も前に書かれた本です。が...
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