知的財産

知財制度の将来予測

知財業界での夢と希望、あるいは逃避と絶望

いなたくんへ 最近、知財業界の人と外から関わる機会があったんだけど、なんというか、すごく頼もしいんだよね。困りごとに対して、その専門性に基づく的確な助言をくれて、ありがたみが凄まじい。同時に、自分は果たしてあんな風に振る舞えていただろ...
雑記・雑感

「正否」「当否」「適否」の3つの世界を行き来する

いなたくんへ 人生をやり直せたら、というのは誰もが思うことだろう。 高校の部活、受験する大学、あのときあの人とこうしていたら。 そうした「if」のひとつには職業選択もあるだろう。 私はいま知財業界に身を置いているが、人生をや...
次にくる「時代」

リズ・サンダース「Co-Design」の仮説から2044年の知財制度を予想する

いなたくんへ オープン・イノベーションが叫ばれて久しい。巷では「特許で独占ダサいよね」「著作権は自由な創作を邪魔する」といった知財制度不要論がまことしやかに囁かれている。実際にGoogleやTwitterといったシリコンバレー系のテッ...
雑記・雑感

「漫画村」問題にみるプラットフォーマーの責任

いなたくんへ マンガを大量にWebに置きダウンロード可能とするWebサービス「漫画村」が問題視されている。これは著作権法に反する行為であり、運営者は日本在住とみられている。 漫画違法配信サイト「漫画村」の黒幕に迫る(無能ブログ,20...
次にくる「時代」

人工知能が実現するマルクスの予言:共産主義と技術の時代

いなたくんへ 最近おもしろかったまとめに『いつの時代も、今がサイコー!という話。』があった。『魔王との契約』(1943)などいくつかの小説の紹介で、半世紀後の人からすれば不便極まりない過去でも当時の人にとっては黄金期である、という話。...
人工知能:第3次

リメイク失敗の構造的要因と、創作の「定性要素」を模倣できるAIの脅威

いなたくんへ 昨年大ヒットした『君の名は』がJ.J.エイブラムス監督によりハリウッド映画化されるとのことで、Twitterのタイムラインがにぎわっている。エイブラムス監督といえば最近では『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』を撮ってたり...
「反」知的独占

人工知能が変える知財の世界の未来年表と、発明の共有財産化という結末

いなたくんへ たとえば特許制度が中世ヴェネツィアで「発明」されたときのように、人の想像力というものをいかに国家戦略として活かすのか、文化文明を推し進めるために社会をどうデザインするか、知財制度にはそんな思想が根底にある。 その点で、...
人工知能:第3次

人工知能は弁理士の仕事をどこまで奪えるか

いなたくんへ 人工知能が人の職を奪うと言われて久しい。翻訳はリアルタイムに実現するほど精度高いし、高収入そうな仕事の筆頭たる弁護士も一部業務を人工知能に譲っている。Watsonベースの人工知能「ROSS」は、膨大な法律資料の中から根拠...
「反」知的独占

発明を生む人工知能は特許制度の破壊者となる

いなたくんへ 特許庁が人工知能の採用を考えている。 「年間50万件を超える特許、実用新案、意匠、商標が出願されており、このような膨大な案件を処理するため、(中略)人工知能技術を活用した更なる業務の効率化を検討する」とのこと。特許文献...
新テクノロジーと知財

人工知能が「発明」を生むための3つの限界

いなたくんへ 人工知能のクリエイティブがすごい。人工知能の作劇したミュージカルが公演され、人工知能の書いた小説は星新一賞一次選考を突破し、人工知能の描いた絵の個展が開かれている。こうした事態に政府の対応は早く、人工知能の作った音楽や小...
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