小説 『素晴らしい新世界』著者の掲げる「新しい全体主義」実現のための4要件 いなたくんへ ディストピア小説と言えば、代表的なものとしてジョージ・オーウェルの『一九八四』(1949)が思い浮かぶ。特に、監視技術の発達した昨今では、すわ『一九八四』の実現であると引き合いに出される。 ところが、現代中国の監視... 小説未来の社会環境・制度物語が描く未来
映画 感情を理解する人工知能は、ヒトに共感できるのか(『エクス・マキナ』ネタバレ感想) いなたくん いまや世界有数の巨大企業となったGoogleも、かつてはベンチャー企業の時代があった。しかもGoogleは後発だった。検索エンジンのサービス開始が1998年というのは遅い。WIRED創刊編集長のケヴィン・ケリーはあるとき「... 映画人工知性の未来物語が描く未来
映画 クー!(ソ連のSF映画『不思議惑星キン・ザ・ザ』が名作すぎた) いなたくんへ クー!(2年ほど前からある学際系の研究会に参加させていただいていて、そこで出会った先生が別の方と、SF作品の重要性について話されていた。横でなんとなく聞いていると、先生は突如として謎のポーズをとり言い放つ。 「クー... 映画物語が描く未来
小説 「植物の計算資源化」と「緑の東京」はSFか未来予測か(『コルヌトピア』書評) いなたくんへ 早川書房主宰の新人賞「ハヤカワSFコンテスト」第5回の大賞作が発表されていたので読んでみた。第5回は樋口恭介著『構造素子』と津久井五月著『コルヌトピア』の2作品が受賞。このうち『構造素子』は前回に紹介した。 生命を超え... 小説物語が描く未来書評
映画 テレプレゼンス・ロボットがもたらす問題は、すでに世界の一部で起きている(『サロゲート』ネタバレ感想) いなたくんへ バーチャル・リアリティの分野の1つにテレプレゼンス、テレイグジスタンスと呼ばれるものがある。遠隔地にあるものをあたかも近くにあるように感じさせ、あるいは遠隔地にいながら操作やコミュニケ-ションを実現する技術だ。 ア... 映画仮想世界・現実拡張未来のライフスタイルロボット・無人機物語が描く未来
映画 DNA解析で運命が決まる『GATACA』の世界は、近くはない(『エピジェネティクス』書評) いなたくんへ 分子生物学者スティーヴン・フリーランドとローレンス・ハーストの実験によれば、化学的に成り立ちうる2億7000万の遺伝子コードを調べたところ、誤差発生率の少ない最も優れた形態は地球のDNAだったという。我々が情報の担体とし... 映画バイオ技術物語が描く未来書評
映画 「機械を人格化するな。次には神格化することになる」(『地球爆破作戦』ネタバレ感想) いなたくんへ 人工知能の能力が全人類のそれを超えるとするテクニカル・シンギュラリティ。その要諦は、機械が自ら発明を生みだせるようになることで自己創造が可能になり、科学の進歩の速度が人間の手を離れて加速するというものだ。 レイ・カーツ... 映画人工知能:第3次物語が描く未来
小説 人工知能が感情・自我を獲得するためのステップ(『未来の二つの顔』ネタバレ書評) いなたくんへ 誰も宣言しないけど、人工知能はもうチューリングテストをクリアしたという理解でよいのかな。ジョージア工科大学のアシスタント講師ジル・ワトソンは5カ月にわたり業務をこなしたけど、彼女の正体がIBM製の人工知能であることは最後... 小説人工知性の未来物語が描く未来書評
小説 人工知能が文化をも管理し、発現させる未来(『ニルヤの島』ネタバレ書評) いなたくんへ ジョン・フラムなる神様を初めて知った。南国の島国バヌアツで信仰され、毎年2月15日の「ジョン・フラムの日」には祭典と儀式が行われる。儀式とは例えば米軍の行進・訓練の再現だ。これはジョン・フラムの正体が第2次大戦時の米兵で... 小説未来の社会環境・制度人工知性の未来物語が描く未来書評
小説 自己進化する探査機の見た人類の行く末(『みずは無間』ネタバレ書評) いなたくんへ 透って理屈っぽいとこあるよね。どうしてわかってくれないのかな。 えー? なんでもいい。 やだ、遠すぎるよ。今日パンプスだし、歩けない。 ええー、ラーメン? 嫌じゃないけどちょっと……。気分じゃないっていうか……... 小説物語が描く未来書評