社会・国際関係

国家の未来

コネクティビティが市民にもたらす「第五の権力」は、既存の権力に勝てない(『第五の権力』書評)

いなたくんへ 2010年のジャスミン革命を発端とする一連の民主化運動「アラブの春」は、その背景にSNSなどのネット技術があったことから、インターネットが個人に力を与えることの好例とされた。 Googleの共同創業者エリック・シュ...
次にくる「時代」

人工知能が実現するマルクスの予言:共産主義と技術の時代

いなたくんへ 最近おもしろかったまとめに『いつの時代も、今がサイコー!という話。』があった。『魔王との契約』(1943)などいくつかの小説の紹介で、半世紀後の人からすれば不便極まりない過去でも当時の人にとっては黄金期である、という話。...
社会・国際関係

ベーシック・インカムが労働インセンティブを奪わない3つの理由(『ベーシック・インカム入門』書評)

いなたくんへ 人工知能はいずれ人間から仕事を奪うのではないか。昨今の第3次人工知能ブームではそんな懸念が叫ばれて久しいが、『人工知能と経済の未来』(2017)によればその答えは「YES」で、労働者人口は全人口の1割に減り、さらには資本...
次にくる「時代」

人工知能がもたらす「第2の大分岐」と資本主義の終焉(『人工知能と経済の未来』書評)

いなたくんへ 少し前の話だが、学生をサポートしていたジョージア大学のティーチング・アシスタントが、その正体が人工知能であると1ヶ月間バレずにいたという事件があった。 人工知能は、エンドユーザ向けでは音声アシスタントが普及の兆しを...
経済・政策・社会環境

算命学と景気循環から予想される日本の黄金期(『一生お金に困らない「未来予測」の技術』書評)

いなたくんへ 瀋陽を旅したとき、路上の辻占いに看てもらったことがある。 氏名と生年月日・産まれた時間だけ訊かれ、伝えると路上で竹の棒(筮竹というらしい)をジャラジャラとほぐし始める。当たるも八卦あたらぬも八卦、のあの八卦占いだ。鑑定...
米国・欧州の未来

2050年:軍事的優位を脅かされる米国、第2列島線が戦略目標の中国(『2050年の世界』まとめ 2/3)

英エコノミスト誌による未来予測をまとめた『2050年の世界』(2012)。本書は社会、政治、文化、テクノロジーなど20のテーマについて、2050年の世界の様子を紹介している。 例えば本書は今後の人口の増減に基づき、世界の国と地域を3つ...
社会・国際関係

2050年:新興国は人口ボーナスの恩恵を受けられるのか(『2050年の世界』まとめ1/3)

国際政治と経済を中心に扱い、世界で読まれている老舗の週刊新聞『The Economist』。本誌は2050年という長いスパンでの未来を予測しており、これをまとめたのが『2050年の世界-英「エコノミスト」誌は予測する』(2012)だ。本書で...
経済・政策・社会環境

2030年、経済的地位低下が決定的な日本は、生き残れるのか(『2030年世界はこう変わる』書評4/4)

米国大統領や閣僚に向けてレポートされる、米国国家情報会議による未来予測をまとめた『2030年世界はこう変わる』(2013)。本書は4つのメガトレンド6つのゲームチェンジャーという因子を通して、今後の世界がどう変わりうるのか説明します。 2...
米国・欧州の未来

2030年、民主化に成功した中国は世界の秩序を書き換えられるか(『2030年世界はこう変わる』書評3/4)

米国大統領や閣僚に向けてレポートされる、米国国家情報会議による未来予測をまとめた『2030年世界はこう変わる』(2013)。本書は4つのメガトレンド6つのゲームチェンジャーという、今後の世界に影響を与える10の因子を説明します。またゲームチ...
次にくる「時代」

2030年を決定する10の変数、メガトレンドとゲームチェンジャー(『2030年世界はこう変わる』書評1/4)

米国国家情報会議という、CIA内部部門を前身とする、中長期予測を目的とした機関があります。大統領選に合わせて4年に一度、15~20年程度のスパンの将来予測レポートを作成し、大統領や閣僚はこのレポートを元に米国の戦略を考えます。 レポートは...
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