Civ4五大国決戦マルチ実況・弦音視点(5)文化揺籃時代

いなたくんへ

文明シミュレーションゲーム「Civilization」マルチプレイの実況第5回。
第1回と前回記事はこちらから。

前回プレイではテクノロジーの1つ「君主政治」を獲得した。これに伴い弦の民は、異民族に囲まれながらも財政難に苦しみ、研究投資もままならず、不労人口の増える現状を憂いて、君主を戴いての統治を開始。国号を「弦」と定めた。

また、密偵「三蔵」による北方探索「天竺作戦」も始まっており、この過程で馬の民の勢力圏の全貌も明らかになった。


AD.590頃の世界勢力図

財政建て直しにはまだ時間がかかりそうで、今回も引き続き内政回であった。

Summary Note

A.D.620:「通貨」の導入

A.D.710:弦餃不可侵協定締結

A.D.840:虎谷関の文化侵略

次回戦略

コラム:戦争が進化するための条件

なお、この実況はブログ『木牛流馬は動かない』の筆者氏とのマルチ実況だ。画面を見られてしまう都合上、実際のプレイと記事の公開とはタイムラグを設けていて、今回第5回は2018/2/12のプレイ内容である。


A.D.620:「通貨」の導入

今回もまずは内政から見ていく。

A.D.590:馬の民との技術交換

馬の民との技術交換はこれで4度目。いやホント馬の民とは蜜月ですわ。

こちらからは「数学」を伝えて、かわりに「帆走」「聖職」を教えてもらった。バランス的には「数学」の方が必要研究コストは高く、若干不利な取引ではある。が、海を持たない弦国としても海洋技術は確保したいし、なにより財政難で研究開発に予算を割けないいま、異民族との技術交換は重要である。

「聖職」導入により寺院の建造が可能になる。寺院は文化を生み出すとともに、民の幸福向上にも寄与する。というか宗教制度にはもう少し早い時代から力を入れておくべきだったね‥。せっかく世界最古の宗教創始もしてたわけだし‥。

同年には首都・天元府で2人目の大科学者フランシスコ・ベーコンが誕生。征餃子鎮にアカデミーを建ててもらった。アカデミーは研究力を向上する施設で、前回首都にも建てている。

実はアカデミーには文化力を向上させる効果もあり、文化が高まれば都市の勢力圏を拡大できる。今回征餃子鎮にアカデミー建てたのは、餃領「みんみん」との勢力圏争いのためでもあった。


これ見よがしにビーカーを持つフランシスコ・ベーコン

A.D.620:「通貨」の導入

A.D.620に「数学」の応用技術として「通貨」を発明。これにより各都市では交易路が増え、市場の設置が可能になる。いずれも歳入を増やすための重要要素であり、今後の財政難改善が期待される。

今回の通貨導入は、王政開始以来の最初の改革である。通貨とは価値をはかるための基準にほかならない。「共通する価値のモノサシ」を普及し、価値交換の円滑化を実現したことは、重要な改革と言えるだろう。

具体的な通貨単位は「ワラジ(W)」とされた。「ワラジ」はもともと、弓弦の強度を保つためのクスネを塗り込む道具を指す。

例えば(並行世界の)ヤップ島の石貨フェイのように、共通通貨が生まれる以前にも、代用的なトークンを用いての価値交換・信用取引が行われることがある。弦の民の場合は上述の道具「ワラジ」をトークンとして取引に用いる習慣があり、転じて通貨の名称となった。


トークン(代用通貨)として弦の民に親しまれていた「ワラジ」
(図:Youtubeより)

ついでに各民族にも通貨単位の共通化を呼び掛けたが、反応は鈍かった。彼らに理解するにはまだ早すぎたかな。


画面左上? シャカ族は何を言っているのだ

A.D.650:弓兵の配備を開始

各都市への弓兵の配備をスタート。弓兵は攻撃力3だが、丘陵地や都市に配置することで防御力が大幅に向上する特徴を持つ。
ちょうど虎谷関の付近にマリがさらなる都市「タードメッカ」を建設していて、この地域の脅威が増したため優先的に配備した。



虎谷関北にマリ領ニアニ、西に新都市「タードメッカ」.いずれも近い.
虎谷関の守備は戦士1、戦車1、弓兵1の体制に.

てかこんな至近に2つも都市建ててくるなよな‥。

このころには餃子の民が文化遺産「バチカン宮殿」を完成させる。
わが国でも宗教施設をガンガン建てていく。


A.D.710 弦餃不可侵協定締結

次に、周辺民族の情勢に目を向けてみる。

A.D.680:「三蔵」捕縛

征餃子鎮を発しシャカ族の勢力圏を目指していた「三蔵」は馬領ティフリスまで到達した、というのは前回述べた。

が、なんとそのティフリスで三蔵が捕縛されてしまった。AD.680のことである。目的地の到達前に、それも友好民族の勢力内で捕まるとは悔やまれる。一度捕まった密偵が戻ることはもうない。悲しい。

ティフリス方面は実は斥候でも到達できていて、三蔵亡きあとも探索を続ける。北限域でのシャカ族の入植の様子が明らかになった。クワデュクサ、ノンコマ、他にティフリス北に1都市(下記画面ではまだ黒い霧の中)を発見。


右下の馬領ティフリスが三蔵最期の地となった

A.D.710:馬領トルファンで炭鉱事故

A.D.710、馬領トルファンで炭鉱事故との一報を得る。けっこう頻繁にこういう残念な事件が起こる。100名以上が犠牲になったとか。


馬領トルファンは征餃子鎮の真北に立地

A.D.710:第8都市「馬路」建設

首都天元府の北、木牛流馬府と征餃子鎮のちょうど中間の場所に、第8都市「馬路」を建設した。目的としては、馬領オトラルに勢力圏を押されそう(特に銅を奪われそう)なのでその牽制と、何より北方への備えである。

木牛流馬府-馬路-征餃子鎮の3都市の線を「馬路の線(まじのせん)」と呼び、防衛ラインとする。なんか電撃迂回侵攻されそうな予感も若干するのは気のせいだ。



左から木牛流馬府、馬路、征餃子鎮.
南に首都天元府、北に馬の民の勢力圏が広がる.

命名であるが、馬の民の首都を眼前にした都市なので「馬」を付与した。ただし、木牛流馬府と征餃子鎮の都市圏に挟まれ有効活用できる土地が狭く、生産性は期待できず、両都市を繋ぐ路としての機能くらいしか期待できないので、行政区分は「路」とした。

この頃、再び馬の民の斥候が領内に侵入しており、再三の退出を呼び掛けた。


警告に対し返答はなかったが、三度目の警告後に斥候は領域外へ逃れた

A.D.710:弦餃不可侵協定締結

弦国は西・北・東を夷狄に囲まれた立地にある。北の馬の民とは一応の友好関係を保てているが、西方ではマリの進出がはなはだしく、東には餃子の民が力を蓄えていて、悪くすれば挟撃される危険がある。

一方、餃子の民は餃子の民で、北の馬の民の進出に悩んでいる。



「m」アイコンは餃子の民

そもそも馬の民は古代より他民族の勢力圏の至近に入植する傾向にあり、その点では我が征餃子鎮の銅を脅かす馬領オトラルなんかもそうだけど、ともすれば紛争を招きかねない。

まあ、私は馬の民とも友好関係にあるので、餃子にも馬にも肩入れするつもりはないのだが、ともかくも餃子の民としても、馬の民と我が弦国と、二正面に敵を持つことは避けたいはずだ。

そこで餃子の民に不可侵協定の締結を呼びかけ、A.D.710の締結に至った。

弦餃不可侵協定(AD.710締結)

1.両民族は、武力を外交の手段とせず、武力をもって相手の勢力圏へ侵攻しない
2.この協定は、いずれかの民族による破棄の宣言がされたターンに加えて、5ターンの間維持される

いちおう破棄可能の条件は付けたが、これで餃子に対する防衛コストは低く抑えられ、西のマリに資源を集中できる。


AD.840:虎谷関の文化侵略

王政がはじまり、通貨導入に続いて取り組まれた改革が暦の開発である。農耕民族である弦の民を統べるにあたり、より正確な暦を導入することは欠かせない。ということでAD.770に「暦」が完成。弦国ではこれを光陰暦と呼ぶ。

「暦」の発明は大規模農場の建設を可能とし、染料、香料、絹、香辛料、砂糖といった資源の活用が実現する。これらは民の幸福に寄与する貴重な資源だ。さっそく天元府近郊の絹の農場化を進めた。

AD.770:世界球体仮説の浮上

「暦」は、「数学」と、それから馬の民より教わった「帆走」の両技術の発展である。ところでこの暦法が正しいとすると、計算上、ちょっと信じがたい仮説にたどり着く。


「m」アイコンが餃子の民、白アイコンがシャカ族.
なお私はこの日インフルエンザで39度台の熱が出ていた.

や、諸民族の反応は無理もないというか、こちらが計算ミスの可能性が大きい。世界が丸いとか、ないよねえ。


暦学者が示した世界の予想モデル.
球体を模しているのがわかるだろうか.

テクノロジー開発では他に、「美学」の発展としてA.D.860に「演劇」が成立。都市の文化力を高める「楼閣」の建設が可能となった。


獲得したテクノロジーの時系列図(右側太字が今回獲得)

「通貨」「暦」「演劇」と、弦の民の社会や文化の基礎がそろい始めた感がある。さらなる発展に期待したい。

A.D.840:虎谷関が文化侵略を受ける

西方よりマリが迫っており、孤立する虎谷関への道の整備を開始する。兵員の迅速輸送の観点で道は欠かすことができない。道を繋ぐには労働者の作業時間がかかるので優先度を落としていたが、そうも言っていられなくなった。


虎谷関(左)と天元府(右)との両側から道を敷いていく

ところがさっそく事件が起きる。A.D.840、マリ領タードメッカの勢力圏が急拡大し、虎谷関がその影響力を大きく失ってしまったのだ。特に豚の農場と鹿のキャンプという2つの資源を奪われたのは痛手で、虎谷関は飢餓状態に陥ってしまった。


虎谷関の都市ギリギリまでマリの勢力圏が迫ってきている.
図は戦車を偵察に向かわせたところ.

勢力圏の大きさは、都市の生み出す文化力により決定される。最近建てられたばかりの都市タードメッカが短期間でこうも文化力を拡大するのは不自然で、例えば大芸術家が誕生したとか、何らかの細工があるに違いない。

いずれにせよ、虎谷関は相当厳しい状況に追い込まれてしまった。

という状態を作りながら、マリが技術交換の相談を持ちかけよる。「建築学」をくれるかわりに「演劇」と30ワラジを寄越せとのこと。まあ本音を言えば魅力的な話ではあったのだけど、財政難の折に30ワラジの支出は痛く、お断りした。

ちなみに弦国からみて北西の亥海沿いにあるマリの都市オーダゴーストも、偵察したところ軍備が増強されていた。斧兵×2、スカーミッシュ兵(強化された弓兵)×2、と言ったところであった。


マリ勢力圏の偵察に向かう戦車.右は龍樹路.
沿岸にシャカ族の船が進出してきているのが見える.

A.D.860:密偵「悟空」の派遣

北方探索を目的とした「天竺作戦」は密偵「三蔵」の捕縛によりとん挫していたが、木牛流馬府にて新たな密偵「悟空」を採用。北方への探索へと向かわせた。次回こそはシャカ族の勢力圏をつまびらかにしていきたい。


北上し、甲河の流れつく先を確かめたい

といったところで、この回ではマルチプレイの接続が切れてしまってお開きとなった。残念。誰かのPCの不具合か、それともサーバ側で何かあったのか、原因は分からなかった。マルチプレイはどうしても接続の問題で中断が起きてしまうのがもどかしい。

シャカ族の勢力圏には何があるのか。次回を待たずその様子を知りたい人は、シャカ族のプレイヤー視点での実況記事を見てみよう。

今回明らかになった勢力図は次のような形となった。


A.D.860頃の各民族の勢力図


次回戦略

通貨導入で財政は上向いたものの、新たな都市「馬路」を建設したり、虎谷関が窮地に陥ったりで、結局まだ研究開発力は30%のままである。これを60%に押し戻すべく、次回も引き続き内政を強化したい。

しかし問題はマリである。勢力圏を広く接するので紛争が起こる可能性は低くなく、というかすでに虎谷関が文化侵略を受けてるんだけど、次には武力攻撃があってもおかしくない。南西の虎谷関と、北西の龍樹路の防衛が急務である。

従って、今後の弦国の戦略は以下のようになるだろう。

  • 優先1.内政強化(研究開発力60%水準を保てる収入の確保)
  • 優先2.マリからの侵攻に耐えうる防衛体制の早期構築

弦国内で先鋭化する急進派の声

一方で弦国内に耳を傾ければ、いつまでも内政に手こずり、防衛もままならぬ現王政に対する不満の声も聞こえてくる。特に目立つのが、「守るのではなく攻めよ」という急進派の声である。

弦国の悲願として「海へのアクセス」があったほか、成長のためには新たな勢力圏の拡大も必要になる。マリの勢力拡大におびえ、ただ守るのではなく、むしろ積極攻勢に出てこちらからマリの勢力圏を奪べきである、というのが彼らの主張だ。幸いにして、北に勢力圏を接する馬の民とは友好関係にあり、東の餃子の民とは不可侵協定があるから、背中を攻められる心配もない。

もちろん、防衛もままならぬ現状でマリへの攻撃を唱えることは非現実的ではあるのだけれど、国内のそうした動きは無視できるものではないだろう。ということで、弦国の今後の戦略として一応書き記しておくとしよう。

  • 優先3.マリに侵攻できる作戦能力の獲得

この急進派の動きはもしかしたら、弦国の将来に大きな転換をもたらすかもしれない。


コラム:戦争が進化するための条件

マリの脅威はすでに現実のものであり、資源と勢力圏とを奪われた虎谷関は損害を被っている。以上でも紹介した通り、ここに弦の民は、将来の戦争を強く意識するに至った。

ところで、ヒトにとっての「戦争」とは何だろう。

定義を確かめてみる

まずはデジタル大辞林。

せん-そう〔-サウ〕【戦争】

1 軍隊と軍隊とが兵器を用いて争うこと。特に、国家が他国に対し、自己の目的を達するために武力を行使する闘争状態。国際法上は、宣戦布告により発生し、当事国間に戦時国際法が適用される。いくさ。「戦争が勃発する」「隣国と戦争する」

デジタル大辞林より

この定義によれば、国家間において意志を通すにあたり武力を用いることが「戦争」となる。弦国はいずれの異民族も国家として承認していないが、まあそれらとの戦いも「戦争」と言っていいだろう。
なおここでいう「国際法」とは並行世界の話で、Civ4世界には存在しない。

もう1つ定義を紹介すれば、私は『感情心理学・入門』(2010)の定義が気に入っている。本書は「感情」にまつわる研究を心理学、社会学、生物学、教育など各領域からまとめた好著。このうち「進化から見る獲得感情の分類」の1つに「集団間の攻撃」を挙げており、戦争を次のように定義している。

個体が連合して共通の敵を攻撃する行動

『感情心理学・入門』より

本書によれば、同種間の殺戮は動物でも観察されるが、「個体が連合」して行われる攻撃は大型哺乳類では人間とチンパンジーにしか見られず、「巨大で複雑な同盟関係の構築とともに人間に特徴的な行動」であるとされる。本書はこれをもって、人間にとっての脅威が他ならぬ「敵対する他者集団だった」と推測している。

戦争が進化するための条件

本書によれば、「戦争は極めて共同的行動であり、高度な社会性が要求され」、「成立・維持には参加者の死や負傷を上回る利益が必要」となる。その上で、「戦争が進化するための条件」を次のようにまとめている。

  • 1.繁殖資源における長期的増大の平均が、進化の時間の中で繁殖コストを十分に上回る
  • 2.自分の集団が勝利すると信じ、かつ戦前より戦後に資源が増大するという信念を持つ
  • 3.各メンバーの危険度と成功への寄与が利益の配分に反映される(利益配分は戦功による)
  • 4.戦闘では誰が生きるか死ぬかについて予測できない

マクロ的には最初の2項目が重要になるだろう。マリの侵攻を受けてもこれを撃退できれば「資源の減少」を防止できる。だけでなく、こちらからマリ側に攻め入りその勢力圏を奪ったとき、奪わなかった場合よりも弦国の成長が加速するなら、これは第1項の条件を満たすことになる。

そういう理由で弦国王は、あるいは弦の民は、マリに対する攻撃を前向きにとらえるだろう。ただし勝利のためには十分な準備が不可欠である。弦国はまだ勝つための力をもたない。勝利を前提とした戦争能力の獲得は、次回以降を待たねばならない。

ということで次回はこちらから。

 

 

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