無人航空機「ドローン」を巡る未来の戦術(3Dプリンタとハッキング)

無人航空機「ドローン」に関して、無人配送や農業利用といったサービスへの利用や、軍事目的で開発されている機種の紹介をしました。ドローンの利用は各方面からアプローチが進められており、将来のどのように世の中を変えていくのか楽しみです。

ドローンの運用や、ドローン対策としても面白い記事があったので、今回はこちらにも触れてみます。

Summary Note

ドローンを巡る未来の戦術

  • 3Dプリンタ搭載空母が戦場でドローンを生産
  • ドローンの弱点はハッキング

 

3Dプリンタ搭載空母のドローン現地生産と「群れ」の戦術

3Dプリンタもよく聞くようになった言葉ですが、これを空母に積んで、ドローンを現地生産してみようという構想。

完成品でなく材料だけ積めばよいため、ペイロードを節約できる(より多くの機体を運用できる)というメリットがあるようです。

「3Dプリンタ」の言葉自体はバズワードと化した印象がありますが、実際には3Dプリンタとは一例で、レーザカッターなど工作機械全般を積むのだと思われます。デジタル工作ツール全般の性能が向上しており、船に積んで現地で複雑な完成品を作れるようになった、ということですね。

ドローン現地生産が「群れ」の波状攻撃を実現させる

ドローンを用いた戦い方の1つとして「群れ」での運用が提唱されています。これは低機能・低価格なロボットを大量に用いて、飽和攻撃を仕掛けるというもの。鳥や羽虫の群れが一度に襲い掛かる様子をイメージすると良いかもしれません。
ドローン運用の2つの仮説、「母艦」と「群れ」については次の記事でも紹介した通りです。

Swarm

低機能の機体ほど現地生産できる可能性はさらに高まります。未来においては、艦隊の中にドローン生産専用艦が配備され、いつでも飽和攻撃を波状に仕掛けられる、という戦術も生まれそうです。

ちなみに日中開戦をシミュレートした次の記事では、中国による攻撃の1つに、無人機による自殺攻撃を挙げています。記事ではミサイルを主としていますが、無人機による飽和攻撃も大きな脅威になりそうです。

 

ドローンの弱点・ハッキングがドローン普及に与える影響

対ドローン攻撃としておもしろい実験がされていました。

ハックされたのはホビー用ドローンなので、セキュリティ対策されていなかったという事情はあるようです。しかしドローンに対するハッキングの可能性を示唆するには十分でしょう。

米軍のドローンがハッキングされ捕獲されるという事件も起きています。特に2011年の事件では、最新鋭機であるはずの無人ステルス攻撃機が無傷で捕獲されてしまっています。

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イランに捕獲された米軍RQ-170「センチネル」(wikipediaより)

Amazonの無人配達のような民間でのドローン利用が普及したとき、ドローンへのハッキングは大きな脅威になりそう。これは空飛ぶドローンだけでなく、無人運転車を含むロボット全体に言えることというか、究極的にはトイレにも当てはまる危機なのですが。

ドローンのハッキングで恐ろしいのは、公の空間を移動するモノが制御を失うという点ですね。何かあった場合、その被害はおしりに留まりません。
従って今後のドローン開発においては、ハッキング対策も重要なファクターとなりそうです。とは言えハッキングを完全に防ぐことは難しく、セキュリティがドローンの普及自体に影響を及ぼすことも十分にあり得そうです。

 

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