テクニウムの自己増殖がもたらす未来(『テクニウム』書評3/3)

テクノロジーとはいったい何か。『テクニウム』(2014)はこの疑問への答えを探るなかで、いくつかの仮説を述べている。 生命を「自己生成可能な情報システム」としてみると、ヒトの次の進化形は「テクニウム」となる イノベーショ […]Continue reading «テクニウムの自己増殖がもたらす未来(『テクニウム』書評3/3)»

テクノロジーの未来予測に「正解」はあるのか(『テクニウム』書評2/3)

いなたくん 生命を「自己生成可能な情報システム」とみたとき、霊長類は8つの遷移を経て、分子から進化してきたことがわかる。この観点でさらに進化を追うと、情報システムとしての生命は言語の発明を介して、「印刷」や「インターネッ […]Continue reading «テクノロジーの未来予測に「正解」はあるのか(『テクニウム』書評2/3)»

生命の進化の系譜はヒトから「テクニウム」へと移る(『テクニウム』書評1/3)

いなたくんへ オーストラリアで、原始的な言語を用いる鳥類が発見されたそうだ。クリボウシオーストラリアマルハシと呼ばれる鳥で、高い社会性で知られ、音の組み合わせでエサやりや飛翔などの意図を伝えるという。英セクスター大とチュ […]Continue reading «生命の進化の系譜はヒトから「テクニウム」へと移る(『テクニウム』書評1/3)»

2050年:バイオ産業の他分野への波及と、ムーアの法則が生む人を超えるAI(『2050年の世界』まとめ 3/3)

英エコノミスト誌による未来予測をまとめた『2050年の世界』(2012)。例えば人口動態など様々な要素から各国の成長を予想し、それにより出現する未来の国際社会を描いている。 2050年:新興国は人口ボーナスの恩恵を受けら […]Continue reading «2050年:バイオ産業の他分野への波及と、ムーアの法則が生む人を超えるAI(『2050年の世界』まとめ 3/3)»

実現する「夢のビデオ撮影」が世の中にもたらす6つの変化

いなたくんへ 夢のビデオ撮影が実現している。夢とはもちろん、寝ている間に見るアレだ。起きてしばらくすると内容を思い出せないことも多い。 夢の映像化は国債電気通信基礎技術研究所(ATR)による成果で、ミチオ・カク著『フュー […]Continue reading «実現する「夢のビデオ撮影」が世の中にもたらす6つの変化»

「心」のリバース・エンジニアリングがヒトを「ポストヒューマン」に変える(『フューチャー・オブ・マインド』書評)

いなたくんへ 脳科学・神経科学の見地から「心」の原理を探る『フューチャー・オブ・マインド』(2015)について、紹介を続ける。脳の進化に伴う「意識」の変化から人工知能の知性をベンチマークできること、脳をハックしての人の能 […]Continue reading «「心」のリバース・エンジニアリングがヒトを「ポストヒューマン」に変える(『フューチャー・オブ・マインド』書評)»

「心」のリバース・エンジニアリングが拡げる人の能力と可能性(『フューチャー・オブ・マインド』書評)

いなたくんへ 物理学者ミチオ・カクの『フューチャー・オブ・マインド』(2015)は、脳科学・神経科学の見地から「心」の原理を探った一冊だ。 例えば本書は、我々の持つ「意識」について、周囲の環境に対して認識される世界のモデ […]Continue reading «「心」のリバース・エンジニアリングが拡げる人の能力と可能性(『フューチャー・オブ・マインド』書評)»

ヒトの「意識レベル」の定義に基づく2045年問題の否定(『フューチャー・オブ・マインド』書評)

いなたくんへ いま人工知能開発では、ビッグデータの利用や、ディープラーニングに代表される高度な機械学習、ニューロ・コンピュータなどの新型コンピュータ開発と、様々な先端技術に注目が集まっている。 人工知能に関する予測で有名 […]Continue reading «ヒトの「意識レベル」の定義に基づく2045年問題の否定(『フューチャー・オブ・マインド』書評)»

「未来予測」の視点でテクノロジーを評価する -そのテクノロジーは世界の何をどう変えるのか

テクノロジーの価値をはかる手法はいくつかあるが、その1つとして考えたいのが、テクノロジーの未来に対する影響力だ。いかなるテクノロジーが世界を変えうるのか、そのテクノロジーは具体的に、いつ、何をどう変えるのか。今回は2冊の […]Continue reading «「未来予測」の視点でテクノロジーを評価する -そのテクノロジーは世界の何をどう変えるのか»

「心」の原理の解明が、ヒトと人工知能の未来を変える(『フューチャー・オブ・マインド』書評)

人工知能の性能が、2045年に人間のそれを上回るとする予測がある。米国の著名発明家レイ・カーツワイルが提唱する「2045年問題」だ。 今回紹介する『フィーチャー・オブ・マインド』(2015)は、理論物理学者ミチオ・カク氏 […]Continue reading «「心」の原理の解明が、ヒトと人工知能の未来を変える(『フューチャー・オブ・マインド』書評)»

ドローン運用の法整備をめぐる各方面のアプローチと、拡大する用途(最近のニュースより)

いなたくんへ ドローンの開発動向には依然として注目が集まっている。民間・軍事の両分野における、現在の活用と、少し未来の展望について、以前下記の記事にまとめた。 ドローン本格普及前夜のまとめ(1/2)-無人飛行機を利用した […]Continue reading «ドローン運用の法整備をめぐる各方面のアプローチと、拡大する用途(最近のニュースより)»

人間と機械の協働・融合が進む、最新テクノロジー系ニュース

いなたくんへ いくつかの未来予測は、21世紀に重要になるテクノロジー分野として、人間の能力の補助・支援・拡張、あるいは人間自体の強化を挙げている。デバイスを人間に埋め込むインプランタブル技術については、以前記事を書いた。 […]Continue reading «人間と機械の協働・融合が進む、最新テクノロジー系ニュース»

「第2のインターネット」出現の可能性を考えてみる

いなたくん 「ネット」と言えばインターネットだ。 ネットは「ネットにつながる」「ネットにアップする」のあのネットで、インターネット・プロトコル技術により世界を繋ぐ、今となっては欠くことのできないインフラだ。 「ネット」と […]Continue reading «「第2のインターネット」出現の可能性を考えてみる»

ビッグデータ・人工知能をめぐる各社の戦略と「コンピュータは世界に5つ」の予想(『クラウドからAIへ』書評2/2)

いなたくんへ サン・マイクロシステムズCTOのグレッグ・パパドポラス氏は2006年に「世界のコンピュータは5つに集約される」という趣旨の予想をブログに載せて話題になった。YouTubeがGoogleに買収されたように、ウ […]Continue reading «ビッグデータ・人工知能をめぐる各社の戦略と「コンピュータは世界に5つ」の予想(『クラウドからAIへ』書評2/2)»

人工知能開発のアプローチ3つと、人工知能による「ひらめき」及び感情の獲得(『クラウド からAIへ』書評1/2)

いなたくんへ 人工知能がアツい。 最近では、人工知能の能力が全人類を超えるとされるテクニカル・シンギュラリティ、いわゆる「2045年問題」が注目されている。人工知能の顕著な進化について、例えばGoogleのエリック・シュ […]Continue reading «人工知能開発のアプローチ3つと、人工知能による「ひらめき」及び感情の獲得(『クラウド からAIへ』書評1/2)»

2015年に実現する『バック・トゥ・ザ・フューチャーⅡ』のテクノロジー8つの、現在の進捗(実現済み、あるいは間もなく完成)

2015年10月21日まであと10ヶ月あまりになりました。今年の10月21日と言えば、デロリアンを改造したタイムマシンで、Dr.ブラウンがカリフォルニア州ヒルバレーに現れる日付です。マーティ・マクフライ・Jrが犯す犯罪を […]Continue reading «2015年に実現する『バック・トゥ・ザ・フューチャーⅡ』のテクノロジー8つの、現在の進捗(実現済み、あるいは間もなく完成)»

「潤沢のピラミッド」に基づく、テクノロジーが社会と未来に与える影響の可視化(『楽観主義者の未来予測』書評)

人間の欲求を定義したものの1つに、マズローの欲求段階説があります。人間の欲求が生理的欲求から社会的欲求、そして自己実現欲求に昇華されるまでを段階的に分類したものです。 マズローの欲求段階説をテクノロジーに当てはめて整理し […]Continue reading «「潤沢のピラミッド」に基づく、テクノロジーが社会と未来に与える影響の可視化(『楽観主義者の未来予測』書評)»

人工知能は正否、当否、適否の順に判断能力を拡大させ、人間の労働領域はその先にシフトする

2014年も暮れまして、いよいよ2015年が迫ってきました。 さらに30年進んで2045年になると、コンピュータが全人類の知能を超えるようになると予想されています。いわゆる「2045年問題」、あるいは「テクノロジカル・シ […]Continue reading «人工知能は正否、当否、適否の順に判断能力を拡大させ、人間の労働領域はその先にシフトする»

2030年、世界のかたちを作りかえる4つの技術革新(『2030年世界はこう変わる』書評2/4)

米国大統領や閣僚に向けてレポートされる、米国国家情報会議による未来予測をまとめた『2030年世界はこう変わる』(2013)。本書は「世界の今後を占う上で無視できない4つのメガトレンド」と、「構造的な変化ではないが国際社会 […]Continue reading «2030年、世界のかたちを作りかえる4つの技術革新(『2030年世界はこう変わる』書評2/4)»

世界で激化するサイバー攻撃は、すでに兵器として実戦投入されている(『サイバークライム』書評)

「ハッキング」「事件」でGoogle検索すると、PlayStation Network個人情報流出事件のwikipediaが一番最初に出てきました(2014/8/11時点)。アノニマスによる2011年のこの事件以来、多く […]Continue reading «世界で激化するサイバー攻撃は、すでに兵器として実戦投入されている(『サイバークライム』書評)»

「情報技術革命」が次に迎える革新技術は、可処分時間そのものを拡張させる技術になる、という予想

こんなニュースがありました。 日本人が作ったバーチャルアイドル「初音ミク」と握手できるシステムが話題! 海外の声「また日本がやっちまった」「日本人が生まれてきた意味がわかった」(ロケットニュース24,2013/10/2) […]Continue reading «「情報技術革命」が次に迎える革新技術は、可処分時間そのものを拡張させる技術になる、という予想»

無人航空機「ドローン」を巡る未来の戦術(3Dプリンタとハッキング)

無人航空機「ドローン」に関して、無人配送や農業利用といったサービスへの利用や、軍事目的で開発されている機種の紹介をしました。ドローンの利用は各方面からアプローチが進められており、将来のどのように世の中を変えていくのか楽し […]Continue reading «無人航空機「ドローン」を巡る未来の戦術(3Dプリンタとハッキング)»

ドローン本格普及前夜のまとめ(2/2)-無人航空兵器がもたらす未来の戦場

昨今存在感を増しつつある無人航空機「ドローン」について、配送や農業、通信インフラへの利用といった、現在の導入状況を紹介しました。 ドローン本格普及前夜のまとめ(1/2)-無人飛行機を利用した未来のサービス(2014/4/ […]Continue reading «ドローン本格普及前夜のまとめ(2/2)-無人航空兵器がもたらす未来の戦場»

ドローン本格普及前夜のまとめ(1/2)-無人飛行機を利用した未来のサービス

「ドローン」と呼ばれる無人航空機の話題を耳にすることが増えてきました。 たとえばAmazonがドローンによる無人配達を目指していたり、あるいは無人のステルス爆撃機が各国で導入され始めていたり。 米国無人偵察機協会の報告書 […]Continue reading «ドローン本格普及前夜のまとめ(1/2)-無人飛行機を利用した未来のサービス»

ビッグデータ解析が可能にする、未来犯罪の予測と個人情報推定(『ビッグデータの正体』書評2/3)

昨今バズワードとしてニュースで見かける「ビッグデータ」について、論点を体系的にまとめたベストセラー『ビッグデータの正体』。本書では、全てのデータの相関関係を調べることで、未来予測が可能になることが述べられていました。 ビ […]Continue reading «ビッグデータ解析が可能にする、未来犯罪の予測と個人情報推定(『ビッグデータの正体』書評2/3)»

ビッグデータ解析による未来予測を、企業はすでに使い始めた(『ビッグデータの正体』書評1/3)

このところよく耳にする「ビッグデータ」というバズワード。よく聞くんですけど理解があいまいというか、データ解析してなんかするんだろなくらいしかわかってなかったので(つまりほとんどわかってなかったので)、一冊読んでみました。 […]Continue reading «ビッグデータ解析による未来予測を、企業はすでに使い始めた(『ビッグデータの正体』書評1/3)»

いま注目の「ウェアラブル」から少し先にある未来型デバイス

注目技術や流行の製品群を表すバズワードとしてこれまで「ナノ」「クラウド」「スマート」などがありましたが、新しいものとして「ウェアラブル」がきていそうな予感です。 火付け役となったのは、グーグルが開発中のメガネ型端末「グー […]Continue reading «いま注目の「ウェアラブル」から少し先にある未来型デバイス»

ロボット・無人兵器がもたらす4つの変化(『ロボット兵士の戦争』書評 3/3)

P・W・シンガー著『ロボット兵士の戦争』で書かれる、ロボットや無人兵器の登場がもたらす影響について、いくつか紹介しました。 数字で見るロボット・無人兵器の普及状況(『ロボット兵士の戦争』書評 1/3) 家電化する兵器(『 […]Continue reading «ロボット・無人兵器がもたらす4つの変化(『ロボット兵士の戦争』書評 3/3)»

家電化する兵器(『ロボット兵士の戦争』書評 2/3)

ロボットや無人兵器の現状と影響を書いたP・W・シンガー著『ロボット兵士の戦争』の書評です。本書の中でもおもしろい変化だと思った、民間企業の戦争参入と、非対称戦争の拡大について紹介します。 関連記事はこちらから。 数字で見 […]Continue reading «家電化する兵器(『ロボット兵士の戦争』書評 2/3)»

数字で見るロボット・無人兵器の普及状況(『ロボット兵士の戦争』書評 1/3)

「ロボット」というと二足歩行で手足のついたやつを想像しがちですが、現実においては人間型ロボットは少数派かもしれません。米軍が開発中の最新型ロボットが最近ニュースになっていました。なにこれカッコいい。 【まるでスターウォー […]Continue reading «数字で見るロボット・無人兵器の普及状況(『ロボット兵士の戦争』書評 1/3)»

遺伝子特許有効としたMyriad米国最高裁判決が、バイオ産業への投資を加速させる

米国最高裁判所は2013/6/13、「自然界に存在する遺伝子自体には特許は認められない」が、「遺伝子であっても人工的に作出されたものならば特許が認められうる」とする判決を出しました(Myriad最高裁判決)。 具体的に今 […]Continue reading «遺伝子特許有効としたMyriad米国最高裁判決が、バイオ産業への投資を加速させる»

コンピュータの知能獲得と自己進化は、人間の進化をももたらすか

2045年に、人工知能の能力が人類を上回るという予測があります。 コンピュータが人類を超える…?「2045年問題」とは(NAVERまとめ,2013/3/9) 2045年、コンピューターの能力が全人類の知能を上回る?その時 […]Continue reading «コンピュータの知能獲得と自己進化は、人間の進化をももたらすか»

アメリカを中心に開発が進むレーザー兵器の種類(地上・空・対衛星)

ついにレーザー兵器が実践投入とのことでドキドキしてます。 米海軍幹部は11日までに、戦闘艦船に初めてレーザー兵器を搭載する計画を明らかにした。輸送揚陸艦ポンスに2014年初期に配備する見通し。(中略) 関連データを控えめ […]Continue reading «アメリカを中心に開発が進むレーザー兵器の種類(地上・空・対衛星)»

小動物のサイボーグ化が予想以上に進んでてやばい

最近ゴキブリやラットの改造に関するニュースを見かけます。バイオ技術の進歩が予想以上に早くて驚きです。生物を改造してのラジコン化、高機能化についてまとめてみました。 Summary Note 昆虫を改造したサイボーグ化は2 […]Continue reading «小動物のサイボーグ化が予想以上に進んでてやばい»

宇宙開発はいま何がアツいのか?(4/4) -「民主化」が宇宙開発を加速させる

21世紀における経済産業分野での最大の出来事は「民主化」ではないかと思っています。そしてこれは宇宙開発についても同様です。 「テクノロジーの民主化(democrization)」とは、開発や創造の主体が政府機関や一部の大 […]Continue reading «宇宙開発はいま何がアツいのか?(4/4) -「民主化」が宇宙開発を加速させる»

宇宙開発はいま何がアツいのか?(3/4) -月よりも熱い視線の注がれる火星

資源・軍事に並んで宇宙開発の目的となるのは研究。 宇宙でしかできない実験や、宇宙ならではの材料開発をすることで、地球上の製品開発・医療・最先端科学の探求にフィードバックできます。 無重力での自然な体制である「中立姿勢」は […]Continue reading «宇宙開発はいま何がアツいのか?(3/4) -月よりも熱い視線の注がれる火星»

宇宙開発はいま何がアツいのか?(2/4) -中国の台頭で競争が進むか?

宇宙開発の歴史と言えば、米ソ冷戦に端を発する軍拡競争。資源開発以上に切実な目的と言えそうです。 ロボット利用やサイバー戦争など、未来における戦争のカタチはいくつかありますが、高々度も1つのジャンルになるでしょう。古くはス […]Continue reading «宇宙開発はいま何がアツいのか?(2/4) -中国の台頭で競争が進むか?»

宇宙開発はいま何がアツいのか?(1/4) -小惑星と宇宙太陽光発電

1977年に打ち上げられたボイジャーが、35年飛び続けて、ようやく太陽系の終わりにさしかかろうとしています。 太陽系、想定より大きかった 探査機「ボイジャー」が新たな領域に到達(CNN.co.jp,2012/12/4) […]Continue reading «宇宙開発はいま何がアツいのか?(1/4) -小惑星と宇宙太陽光発電»

雲とプロジェクタが作る立体ディスプレイ

今回は3次元ディスプレイについて書きたいと思います。 3次元と言っても3DTVのような立体視ではなくて、実際に空間に立体的な像を作るやつ。量産間近のものが発表されたとのことで、注目してみました。 触れる空中ディスプレイ「 […]Continue reading «雲とプロジェクタが作る立体ディスプレイ»