弦音 なるよ

テクノロジーの未来

人工知能の「パターン認識」克服が早めた未来(『2100年の科学ライフ』書評2/2)

いなたくんへ 「コンピュータは売れても世界全体で5台だろう」とは、1943年のIBM社長トーマス・ワトソンの言葉だ。遡る1903年には、ニューヨーク・タイムズ誌が「実際に空を飛べる機械」の登場に百万年はかかると予想している。いずれもハ...
テクノロジーの未来

理論物理学者が予想する21世紀の科学史(『2100年の科学ライフ』書評1/2)

いなたくんへ 映画『バック・トゥ・ザ・フューチャーPart3』で西部開拓時代にタイムスリップしたドクは、崖に落ちて死ぬはずだった女性教師クララを助け、歴史を変える。2人の恋を深めるきっかけとなるのはジュール・ヴェルヌ著『月世界旅行』だ...
「反」知的独占

発明を生む人工知能は特許制度の破壊者となる

いなたくんへ 特許庁が人工知能の採用を考えている。 「年間50万件を超える特許、実用新案、意匠、商標が出願されており、このような膨大な案件を処理するため、(中略)人工知能技術を活用した更なる業務の効率化を検討する」とのこと。特許文献...
新テクノロジーと知財

人工知能が「発明」を生むための3つの限界

いなたくんへ 人工知能のクリエイティブがすごい。人工知能の作劇したミュージカルが公演され、人工知能の書いた小説は星新一賞一次選考を突破し、人工知能の描いた絵の個展が開かれている。こうした事態に政府の対応は早く、人工知能の作った音楽や小...
小説

人工知能が文化をも管理し、発現させる未来(『ニルヤの島』ネタバレ書評)

いなたくんへ ジョン・フラムなる神様を初めて知った。南国の島国バヌアツで信仰され、毎年2月15日の「ジョン・フラムの日」には祭典と儀式が行われる。儀式とは例えば米軍の行進・訓練の再現だ。これはジョン・フラムの正体が第2次大戦時の米兵で...
テック系ニュースまとめ

未来の世界に影響を与えるテクノロジー系ニュースまとめ・第7回(2016/1-3)

いなたくんへ 鳥は言語を持っている。例えばオーストラリアに生息するクリボウシオーストラリアマルハシは、音を繋ぎ合わせて会話ができる。身近なところではシジュウカラも会話に文法を持つことが発見された。 世紀の発見!人間以外にも会話する動...
テクノロジー

楽観的な3つの未来:セクサロイド/超民主主義/ベーシック・インカム

いなたくんへ 月刊誌『クーリエ・ジャポン』がデジタル書籍に移行した。「世界中のニュース記事を集めて紹介する」というコンセプトの雑誌で、世界の出来事を様々な視点でみることができおもしろい。 ただ、紙の雑誌だと買ったら一通り目を通さなき...
Civ4実況

特許制度とCiv4にみる、テクノロジーのコントロールの重要性

いなたくんへ Civilization4(通称「Civ4」)をはじめた。 Civ4はターン制シミュレーションゲーム「Civilization」シリーズの一作で、2005年にPCゲームとして発売された。全世界で150万本を売り上げ、G...
小説

自己進化する探査機の見た人類の行く末(『みずは無間』ネタバレ書評)

いなたくんへ 透って理屈っぽいとこあるよね。どうしてわかってくれないのかな。 えー? なんでもいい。 やだ、遠すぎるよ。今日パンプスだし、歩けない。 ええー、ラーメン? 嫌じゃないけどちょっと……。気分じゃないっていうか……...
小説

人工知能によるヒトの馴化が穴居人の時代を終わらせる(『ユートロニカのこちら側』ネタバレ書評2/2)

いなたくんへ 「馴化(じゅんか)」という言葉がある。家畜化とも言われる。たとえば犬は、野生のオオカミが馴化され、人間と住めるように改良されたものだ。 ①生物が高地移動・季節変化などの環境の変化に数日から数週間かけて適応してい...
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