テクノロジーの未来

テクノロジーの未来

友だちが現実世界から溶けてゆく(『自分データは自分で使う』書評2/2)

いなたくんへ インターネット以来続く情報爆発を3つの段階に分けると、現在は第2段階末期にあたる。第2段階とは、SNS等の友人ネットワーク上に発信される「周辺情報」が爆発的に増加した時代で、これが終わりに近づいている。 情報爆発をこの...
テクノロジーの未来

インターネット以来の情報爆発が3つめの段階を迎る(『自分のデータは自分で使う』書評1/2)

いなたくんへ SNSの軍艦島と言えばmixiだ。私は1年に1度か2度、かつて栄華を誇ったmixiを覗くが、凍りついたマイミクのアイコン群や、古き佳き日々が綴られた最後の日記たちなど、バーチャル廃墟の静寂がいかにも趣き深い。その中でも活...
テクノロジーの未来

「ウェアラブル」の役目は人とインターネットを溶かすこと(『ウェアラブルは何を変えるのか?』書評)

いなたくんへ 「ウェアラブル」はこのまま消えていくのだろうか。 すでに耳に馴染んだ「ウェアラブル」は、Googleトレンドによれば2013年頃から検索数が増えている。この傾向は英語圏でも同様だ。 Googleトレンドよ...
テクノロジーの未来

ビッグデータに基づく未来予測に限界はあるのか(『シグナル&ノイズ』書評)

映画『バック・トゥ・ザ・フューチャー』シリーズは豊富な小ネタもおもしろい。例えばドクはPART2で、未来の情報を過去に持ち帰ろうとしたマーティを叱責していた。しかしそんなドクもPART1では「25年分のワールドシリーズの勝敗を見てくる」と発...
テック系ニュースまとめ

未来の世界に影響を与えるテクノロジー系ニュース8選・第5回(2015/7-9)1/2

いなたくんへ 3ヶ月毎のテクノロジー系ニュースのまとめもこれで5回目。第1回から1年経つけど、先端テクノロジーなのでいま1年前のニュースを見ても驚かされるものは多い。 未来の世界に影響を与えるテクノロジー系ニュース7選・第1回(20...
情報技術

21世紀の石油・パーソナルデータを個人が企業から取り戻す未来(『パーソナルデータの衝撃』書評)

いなたくんへ 少し前に、ゴミに付着したDNAを解析し、ポイ捨て主の顔をデジタル写真に復元して貼り出すという、ちょっと衝撃的なキャンペーンが話題になった。香港のNGOによる。こわい。 ゴミについたDNAから顔を復元、ポイ捨てした人をポ...
テクノロジーの未来

テクニウムの自己増殖がもたらす未来(『テクニウム』書評3/3)

テクノロジーとはいったい何か。『テクニウム』(2014)はこの疑問への答えを探るなかで、いくつかの仮説を述べている。 生命を「自己生成可能な情報システム」としてみると、ヒトの次の進化形は「テクニウム」となる イノベーションやテクニウムに...
テクノロジーの未来

テクノロジーの未来予測に「正解」はあるのか(『テクニウム』書評2/3)

いなたくん 生命を「自己生成可能な情報システム」とみたとき、霊長類は8つの遷移を経て、分子から進化してきたことがわかる。この観点でさらに進化を追うと、情報システムとしての生命は言語の発明を介して、「印刷」や「インターネット」を含む「テ...
テクノロジーの未来

生命の進化の系譜はヒトから「テクニウム」へと移る(『テクニウム』書評1/3)

いなたくんへ オーストラリアで、原始的な言語を用いる鳥類が発見されたそうだ。クリボウシオーストラリアマルハシと呼ばれる鳥で、高い社会性で知られ、音の組み合わせでエサやりや飛翔などの意図を伝えるという。英セクスター大とチューリヒ大の発見...
テクノロジーの未来

2050年:バイオ産業の他分野への波及と、ムーアの法則が生む人を超えるAI(『2050年の世界』まとめ 3/3)

英エコノミスト誌による未来予測をまとめた『2050年の世界』(2012)。例えば人口動態など様々な要素から各国の成長を予想し、それにより出現する未来の国際社会を描いている。 2050年:新興国は人口ボーナスの恩恵を受けられるのか(『205...
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