知的財産

知財制度の将来予測

技術のドキュメント化による流通と特許活用(『知財立県』書評)

今回は知財立国ならぬ「知財立県」に奔走された方の一冊を紹介します。タイトルもそのまま。著者は元ホンダの基礎技術研究所所長まで勤められた方で、定年後に国の知財流通事業の一環として埼玉の知財立県に尽力します。 特許の使い道として「技術のド...
知財制度の将来予測

知財分業の担い手としてのパテント・トロール、他(『インビジブル・エッジ』書評)

今回は知財戦略を扱った『インビジブル・エッジ』を紹介します。 著者のマーク・ブラキシルとラルフ・エッカートの肩書きはボストン・コンサルティング・グループの知財ストラテジスト。本書巻末の紹介によれば、知財の専門誌「iam」では「世界最高の知...
知財制度の将来予測

パテント・トロールとハードウェア・ベンチャーにより、知的財産権の金融商品化が進む

Googleなどの大企業から特許管理会社まで、特許の売買が盛んになっています。特許のオークションなんかも開かれるようになりました。 特許オークションで稼ぐ(日経BP・知財Awareness,2009/6/2) 知財権が事業と乖離して...
知財制度の将来予測

原告勝訴率を上げてパテント・トロールを生むことで、日本にハードウェア・ベンチャーが育つ

全く今に始まったことではないですが、日本の特許出願件数が急減しています。出願件数で中国が世界一に躍り出たのとは対照的に、日本内国人による出願は往時の40万件から30万件まで下がってしまいました。 我が国における知的財産活動の実態(PDF)...
「反」知的独占

メイカー・ムーブメントによるオープン・ハードウェアの普及が、特許制度を終焉させる

3Dプリンタをはじめとするデジタル工作ツールの普及や、オープン・ハードウェアの発達など、ハードウェア開発をめぐる環境が大きく変化しています。クリス・アンダーソン著『MAKERS』(2012)では、こうした「メイカー・ムーブメント」により...
オープン化と知財

メイカー・ムーブメント時代の知財戦略 2/2:企業と特許・法律事務所の戦略

クリス・アンダーソン著『MAKERS』(2012)では、3Dプリンタをはじめとするデジタル工作ツールの普及や、オープン・ハードウェア開発のコミュニティの発達、小ロット生産を可能とする工場、ハンドメイド製品の流通の場の登場など、ハードウェアビ...
知財制度の将来予測

メイカー・ムーブメント時代の知財戦略 1/2:侵害対策規定の整備とプラットフォームの役割

IT技術は音楽や映像をはじめとするクリエイティブの世界に「民主化」をもたらしたと言われます。現在はアマチュアでも余暇を使ってプロ級の作品を作って、Youtubeやニコニコ動画といった場に公開できるようになりました。 事業を興すにあたっても...
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